羽生ノート

羽生一家玉組座長・羽生まゆみが気儘に綴る日々雑感です。
Tシャツと短パン(体幹トレ日記96)

スタジオの更衣室でリュックを開けてびっくり。なんとお稽古着が丸ごと一式入っていなかった。おうちに置いてきちゃったらしい。

いったいこのリュックの重たさは何だったのか。ほーんと不思議。小人さんが二人ばかり入っていたのかも。もう消えちゃった。残念。

などと、お得意のファンタジー系空想癖に浸っている場合ではない。ひとりぼっちの更衣室で、自分のボケっぷりにびびった。

お稽古着は毎回、トレ日の前夜に準備する。布袋にウエアやパンツを「イチ、ニ、サン……」と数えながら入れていき、それをリュックに突っ込む。6個数えればOK。ウエア、パンツ、スポブラ、5本指ソックス、膝サポーター、グローブの厳選6品である。(シューズはスタジオに置きっぱ。)

告白すると、5まで数えて「あと1つはなんだっけ?」と考え込むことがよくある。

「グローブだ! あぶねーあぶねー」

てな感じで大騒ぎである。

それにしてもごっそり全部忘れてしまったのは初めてだ。すっかり入れたと思い込んでいたのだが、どやらイメージだけだったらしい。

お稽古着を忘れるなんて言語道断。ここで思い出されるのが、お稽古着を忘れて私に苛められた優太のことである。この一件、優太にだけは知られたくないと思った。しかし心配するな優太、私もトレーナーにたっぷり苛められたから。

 

スタジオで借りたTシャツと短パンとソックスを身に付けてモヒカントレーナーの前に出た。

トレーナーは開口一番、

「ダッセー!」

まったくだ。サイズがまったく合っていないうえに、短パンからむき出し状態のむっちり太ももと、年齢が容赦なく現れる膝が寂しい。鏡に映った自分の哀れな姿が信じられない。屈辱的だ。

トレーナーにはもう一回、「ダッセー」と言われた。

かろうじて言い返した。

「そんなことはない。私はなにを着てもかわいい」

思ったよりものすごく声が小さかった。

「着替えを忘れるなんてヤル気がまったく感じられない」

チクショ、ヤル気満々で来たのに。最近またやらせてもらえるようになったベンチのイメトレだってやってきたぞ。イメトレだけで筋肉痛になったくらいだ。

「サポーターも忘れたの?」

「うん。忘れた」

モヒカントレーナーは呆れたように言った。

「じゃあできないね。今日は軽くやってオワリ」

さすがに私もその方がよかった。こんなカッコじゃテンションも上がらない。

ミット打ちとプッシュアップとストレッチを、悪態に耐えながらやり抜いた。軽くったって汗びっしょりだ。

「ウエアはタオルと一緒にカゴの中に入れておいて」

気ィ遣いの私は汗だらけの服を洗濯させるのは申し訳ないなあと思い、

「洗濯してこなくていいの?」

と言った。

突然、頭ごなしに怒鳴られた。

「明後日使うんだよっ!!」

な、な、なんだ、その言い方。どうやら私の、気ィ遣ってますよアピールが気に入らなかったらしい。無駄にアピールして俺に同じことを二度言わせるなってことだ。頭にきた。Tシャツも短パンもその場で脱いで、バシッと床に投げ捨ててやりたいところだったがかろうじてこらえた。

アピールだろうがなんだろうが気を遣っていることに嘘はない。心映えの良さをほめてもらっても非難される覚えはない。

 

こうして3回に1回は頭がバクハツしながら(むこうはほぼ毎回)、私のトレーニングの日々は続くのであった。

やれやれ。

 

| 羽生まゆみ | 体幹トレ日記 | 22:05 | - | -
『覇王伝』の役者

Ericoから電話があった。なんと、大熊誠一郎とお茶をしているという。

「すぐ行く」

クマは『覇王伝』で知り合った役者である。カラミの一人として参加した。私の場合男優は顔の良い順にお気に入りになっていくので、その定義でいくとクマは第1位であった。

あの時のカラミメンバーは見た目も剣の腕も演技力も高レベルだったので、お気に入り満載だった。その中の1番なのだからたいしたものである。

お気に入りだったから『サンタクロースイントーキョー』の初演で夏生役をやるはずだった。さあこれから本格的にダメ出しだという頃になって降板した。(私のせいじゃないぞ。バカ匡人のせいに違いない。)

というわけで、初演の「悔い」の一つがそれである。あの時クマとイサムのコンビで『サンタクロース〜』をやっていたらどんな作品になっていただろうと思わないではいられなかった。『サンタクロース〜』のことを考えるたびに繰り返し思っていた。

 

久方ぶりに会ったクマはたくましくなっていた。約13年振りの再会。あの頃は少しひ弱な雰囲気があったが、そんなものは微塵もなかった。

そして当たり前だが大人にもなっていた。

私は恐る恐る「抱きしめていい?」と訊いた。

一瞬の間を置いてから、クマは自分の方から歩み出て私を優しく抱きしめてくれた。ああ、大人だと思った。これよこれこれ、男子はこうでなくっちゃ。大人になったのね、クマ。

演劇は今も続けている。作・演出だと言う。役者もやっている。すばらしい。

『覇王伝』出演者との再会が続いている。千歳もゴローもクマも、刀を手に舞台を颯爽と駆け抜けていた。この三人は私がずっと後悔を抱えていた役者たちだったので、生きているうちに再会が叶ってよかった。

後悔を抱えている役者は他にも居る。再会、できたらいいけど無理だろうな。

 

『サンタクロース〜』といえば、捨てるはずだったツリーを再びしまいこんだ。昨日のことだ。多摩市の粗大ゴミ係への電話をためらっているうちに5ヶ月も出しっぱなしになっていた。粗大ゴミ係への電話なんて1分で終わるのに、「電話をかける」という行為がどうしてもためわれる。なぜこんな簡単なことができないのか。頭か心に何かしら病があるに違いない。

ツリーを捨てられなかったもう一つの理由は、これが二宮まちゃ嬢の思い出に繋がるからかもしれない。公演のためにまちゃが確保したツリーなのだ。最近用事があってEricoからまちゃに連絡を取ってもらった。私のお願いをまちゃは快く了解してくれた。そんなこともあって、この頃よくまちゃのことを思い出す。

まちゃも後悔組の一人である。そして『覇王伝』の出演者だ。

舞台上に設けられたあの恐ろしく急な階段を、這うようによじ登っていた姿を思い出して泣きそうになる。

 

| 羽生まゆみ | - | 23:20 | - | -
藁をもすがってリョウシンJV

今日は久方ぶりの書き込み。稽古場から遠ざかっているとまるでやる気が起こらん。

この期間何をしていたかとゆーと、演劇のことなんかまるで考えていなかったことだけは確かである。

大分に帰って母と長崎に出かけたり、坐骨神経症と戦ったり、ライバル(オーナー)とプッシュアップ競争をしたり、ずんばを再開し、お習字もやって、最近はサッカーとテニスをTVで観るのに忙しい。

どれも楽しい。坐骨神経症でさえね。戦うのが好きなのだ。戦う相手がはっきりしていて、戦う方法のある戦いはやりがいがあるというものだ。  

 

その坐骨神経症だが、始まったときと同じく突然終わった。突然始まり突然終わったのだ。相変わらず走ると右足が重たくなったり、何もしなくても痺れを感じたりはするが、とりあえず朝目覚めたときに痛くて立ち上がれないなんてことはなくなった。産まれたてのバンビ状態からは抜け出せた。

しかしいったい何が効いたのかがわからない。薬だシップだ腹筋トレだと、激しく戦ったからね。

富山の常備薬リョウシンJV錠のおかげだろうか? TVでCM打ちまくっている例のアレである。

「キミエホワイト」なるシミの薬も売っている。CMで「シミに悩んでいた母親のために開発した」などと胡散臭いことを言っていたから鼻で笑っていたのに、いざ自分の体調が悪くなると目につくものはとりあえず飛びついちゃうね。まんまとやられた感は否めない。

送られてきた薬の瓶を持って懇意の薬局へ行った。

「これ、大丈夫かしら?」

成分をチェックした薬剤師さんはあっさり言った。

「大丈夫です。ビタミンですから」

私は少しむっとして、

「でもこれサプリじゃなくて医薬品だよ」

「はい。でもビタミンだから」

「ふーん」

そっか、ビタミンか。まあいいや、ビタミンで痛みが治まるならそれに越したことはない。治まらなくったって、お肌はきれいになる。つまりサプリに近い医薬品ということなのだろう。

上記に書いたように痛みは治まった。そしてそれがリョウシンのおかげなのかわからないところに私の悩みはあった。2本目を発注するかどうか。しかし2本目からお値段はいきなり倍になる。サプリや育毛剤やらのTVショッピングが使う例のテである。初回を餌にして魚を釣る手法だ。

まんまと釣られるのは口惜しいぞ。さてさて悩みは深い。

 

とりあえず、腹筋トレを頑張ろう。腹筋が弱いと腰痛になるんだってさ。

 

| 羽生まゆみ | - | 18:06 | - | -
8年

テレビが壊れた。びっくりした。なんの徴候もなく突然死んだ。

ついさっきまで元気に働いていたのに、一度切って30分後に電源を入れたらすでにお亡くなりになっていた。音も画像もなく、電源マークが赤い点滅を繰り返すだけ。赤‥赤‥‥赤‥赤‥‥赤‥赤‥‥‥虚しい。

あきらめきれず、復活方法をネットで探した。

「テレビ 電源」と入力しただけで「テレビ 電源 点滅」と入力補助が一番上に出てきた。

「なんとっ、赤‥赤‥で困っている人は大勢居るんだ!」と、お顔も存じ上げない皆さま方にどっと親近感がわいた。ああ、私は孤独ではない‥‥‥

仲間の皆さまがお書きになったものを読むと、けっこう笑えた。

「まだ暖房を入れていないのですが、寒いからでしょうか?」

これは冗談なのだろうか、本気の質問なのだろうか。冗談だとしたらまだ余裕がある。

質問はたくさんあり答えもたくさんあったが、わかったのは修理代が高くつくので買い直した方がよいであろうということ。うちの場合購入から8年はたっており、これはもう寿命と考えてよいようだ。

地デジ完全移行のせいで、壊れてもいないのに購入したのがこの液晶テレビであった。私は長い間テレビが大嫌いだったから、壊れてもいないテレビを買い替えるのが大へん不満だった。でも仕方がない。まったく観ないというわけにもいかない。

家近のヤマダ電機に出かけたのを覚えている。何インチにするかめっちゃ迷った。お店のスタッフは大きいものを勧めるが、大きなテレビが部屋にどーんとあるのを想像しただけでげんなりする。おバカの部屋に見える。

結局32インチに決めたが、最後まで不安だった。

「大きすぎないかなあ。テレビが目立つのはヤだなあ」

私がぶつぶつ言っていると、店員さんはいいかげんにしろとばかりにきっぱり言った。

「でもこの大きさはふつう寝室用です。二台目のテレビ」

あらま。ちょっと恥ずかしい。

今回も寝室用サイズである。同じ32インチ。でも奮発してブルーレイレコーダーもつけておいた。

ヤマダ電機さんが丁寧な説明とともにいろいろお安くしてくれたようだが正直なところあんまりよくわかんなかった。それよりパナソニックフェアとかで、帰りにハンドソープや入浴剤などが詰まった紙袋を持たせてくれたのがチョー嬉しかった。よくわからない計算より、目先の現物に弱いね。

それにしても前回買替えてから8年。この8年のあいだに私がすっかりテレビ好きになってしまったことを告白しなくてはならない。

ここ数日テレビのない生活を送っているわけだが、リビングの椅子に座ると同時に、反射的に右を向いてしまうのは、右にテレビがあるからだ。点いてもいないテレビ画面を見てしまう自分に愕然とするね。

そういえば首の可動域が左より右の方があきらかに広い。間違いなくテレビの観すぎに起因している。情けないことである。

 

ユニディでモスグリーンのペンキを買ってきた。テレビ台に塗るためである。前から塗りたかったのだが、テレビからあっちこっちに伸びているコードを引き抜くのが恐ろしくてできなかった。

この機会を逃したら次のチャンスは8年後だろう。

| 羽生まゆみ | - | 20:40 | - | -
餃子の皮(体幹トレ日記96)

モヒカントレーナー病気のため、トレーニングが急遽中止になった。見本みたいな鬼の霍乱である。

高熱だと聞いたので風邪だと思っていたのだが、急性扁桃炎の診断であった。救急病院に行ったというからよほど悪かったのだろう。

というわけで久々に会ったけど思いのほか元気そうだった。

「羽生さんが怒らせるからこうなった」

でかい声の出しすぎで喉が痛くなったと言う。知るもんか。菌だろ、菌!

一事が万事、悪い出来事はみんな私のせいなので今更この程度の悪態では腹も立たない。

「じゃあ今日は(上手にできなくても)怒鳴られないからラッキーだわ」

「大丈夫。なぐるから」

冗談に聞こえないから怖い。ここは日大アメフト部か。

中四日も空いたので「ミット打ちやりたい。腕立200回でもいいぞ」と張り切っていたのだが、結局ストレッチしかやらなかった。

腰に貼ってあったシップ薬を取り忘れていて、腰痛がバレたからである。

「腰が痛いの?」

「‥‥‥」

実はトレーニングが急遽お休みになったので、代わりにジェクサー新宿へ行ったのだ。何をやるのかわからないまま参加したスタジオレッスンで痛めてしまった。骨盤トレは私には向いていないと学習しただけのレッスンだった。

「俺がシップに気づかなかったら黙っているつもりだったな」

そのとおりである。私は昭和の女だから根性論で生きている。

「今日はもうやらない。ストレッチ」

あ〜あ、結局怒らせちまった。痛いところがあったら申告しなくてはいけないと100万回くらい言われてきた。でもしない。たぶんこれからもしないだろう。

ストレッチと言っても皆さんが想像しているストレッチとは違うよ。ストレッチやるくらいなら腕立て300回やる方がマシである。そりゃあもう痛いんだから。どのくらい痛いかと言うと、説明できないくらい痛い。

特に痛いのが仕上げに行われるSMショーである。見るからに恐ろしげな棒状の器具で足やらお尻やらをゴロゴロされる。その痛さといったらとんでもない。「うげげげげ!」と叫びながら、のたうちまわる。昭和の女の根性論もここでは通用しない。

「やりづらいっ。じっとしとけって言ってるだろ。今度動いたら100倍痛くするぞ」

餃子の皮じゃあるまいし、棒で伸ばされてじっとしていられるわけないじゃないか、バカ!

 

とは言っても、ストレッチの後は坐骨神経症の痛みが消えているのだ。

そんなわけで私はすべてを許してしまう。「おかげで痛みが取れました」と拝みたくなる。

DV夫にマインドコントロールされている妻とはこんな心境なんだろうと思う。

| 羽生まゆみ | - | 18:47 | - | -
最悪だ

上手な羽生ノートが書けなくなっている。楽しみにしてくれている奇特な読者も3人くらいはいると思うのに申し訳ないことである。ごめんなさい。

めげずに書く。

 

書けない言い訳にするつもりはないが、体調が最悪だ。まさか私に体調が最悪な日々が来ようとは。風邪もひかない元気者だったのに。稽古場を休んだのは一回だけ。『ウサギのダンス』という劇団旗揚げ前の稽古場で、高熱のためどうにもこうにも頭が枕から上がらなかった。

劇団を揚げてからはいっぺんだって休んだことはない。20年間ひたすら元気だったのだ。

一つ悪くなると芋づる式にあちこち悪くなっていくね。メンタルにまで影響を及ぼしてくる。あんなに大好きだったトレーニングに気合いが入らないのもそのせいだろう。おかげでどんどん身体がタルタルソースになって、それでますます具合が悪くなる。悪循環だ。トレーナーのひと言にブチ切れたりもする。現在、4年間で最悪の仲の悪さだ。

先週は二度ばかり夕食が消化しなくて「ぐるじい。ごれはもう吐ぐしかない」と、吐いた。これでやせ細ってくれれば吐いた甲斐もあるというものだが、ちっともやせ細らない。

昨夜は夜中の2時に坐骨神経症の痛みで目が覚めた。歩いていると痛みが引くので暗い部屋をうろうろしながら、「私、どうなっちゃうんだろう」と不安に駆られた。最悪だ。ふとEricoからのラインに気が付いたので返信しておいた。ちょっとだけ「ひとりぼっちじゃない感」が湧いてきて救われた。

幸いメニエールは出ていない。あれだけは嫌だ。我慢できない。ただ時々左耳が塞がるのと耳鳴りがする。耳鳴りは秋の野山状態で、虫がリンリンコロコロ良い声で鳴いている。我慢できないことはないからまあいいや。今も微かにジージー鳴いている。私に二度と静寂は訪れないのかもしれないが、でも仕方がない。耳鳴りで死ぬことはない。坐骨神経症でもね。

 

西城秀樹は死んじゃった。

小学生から数年前まで、私にとってのアイドルは常にお相撲さんだったから、西城さんに特段興味もなかった。しかしこの頃昔の映像を拝見するにおよび、歌っているお姿に「こんなにかっこ良かったんだ」とびっくり仰天なのであった。

「若いってすばらしい」と、これは『水曜どうでしょう』を観るたびに大泉洋ちゃんに向かって言っている台詞だが、同じ台詞をヒデキにも100回捧げたい。若いってホントに素晴らしい。

斎場のお花が、きれいだったなあ。高畑監督のお別れ会のときの、山野草系の花も美しかったけど、昭和のスターにふさわしい豪華さと、飾りつけのオシャレ度に感心した。この頃の有名人は家族だけの密葬が多いけど、スターはやっぱり豪華な葬儀をやってもらいたいというのが、シロートの私の勝手な願いである。

 

私も昇る(堕ちる)なら、お花がたくさん咲いている季節がいいなあ。

『サンタクロース〜』で「雪の葬式はいい」なんて書いたけど、ウソです。

 

| 羽生まゆみ | - | 18:04 | - | -
今日のできごと

Ericoからお茶のお誘いがあって少しビビった。なにしろわざわざトレーニングスタジオの近くまで出張ってきた。もしかしたらまた良くないお話なのかもしれない。役者のお話の80%が良くないお話である。

なんてことなかった。突然ヒマができたらしい。役者からの呼び出しやらお電話にびくつくのはいいかげんやめたいものだ。

 

よかったよまったく。私はこのところ、置いてけぼりの子犬のように元気がないのだ。これ以上弱りたくない。

体調がもう一つである。右側のお尻が痛い。しかも足がしびれる。どうやら坐骨神経痛らしい。ある朝、目覚めたら突然なっていた。生まれたての子鹿のように足が立たなかった。びっくりした。

病院に行ったら「原因は加齢」だとさ。膝痛のときも肩痛のときも「原因は加齢」と言われた。なんだよ加齢って。加齢と言えば私が納得すると思ったら大間違いである。絶対に認めないぞ。

今日はついに、一生黙っている覚悟だったモヒカントレーナーにまで尻痛を告白するはめになった。だってごまかしようがないくらいトレーニングがダメダメだったのだ。トレーニングがダメダメだと一番へこたれる。つい告白してしまったの身体より心が弱っていたせいだ。

このままジャンプが思い切りできなかったり、長い時間走れなかったり、できない腹筋がますますできなくなったらどうしようと不安はつのる。トレーニングに関してはほとんど脅迫神経症で、「休む」ことや「手を抜く」ことを考えただけで気持ちが沈む。(私はバレエダンサーかっ)

負けないぞっ。必ず治してやる。こういうときこそ鍛えた筋肉が物を言うはずだ。

 

気持がほんわかすることもあった。

『サンタクロース〜』のDVDを観た優太のママから素敵なお手紙をいただいたのだ。

私はよく役者たちに、「ご両親に観てもらえ」と言う。小劇場という、なんだかよくわからないことをやっている息子や娘を、ママが心配していないわけがない。私の芝居はそんなママたちに少しの安心を差し上げることができる。玉組を観たからといって心配が消えるわけではもちろんないが、それでも小劇場にありがちの「暗い・わからん・貧乏臭い」の三点セットがないだけでも、ママはホッとするだろう。

もしこれが初めて観る息子の芝居なら、「息子はそれほどバカなことをやっているわけでもないらしい」と思ってもらえるかもしれない。

| 羽生まゆみ | - | 23:16 | - | -
お出かけしたい

多摩動物公園に行こうと思ったらめっちゃ寒くて中止にした。暑かったり寒かったり、みんな言っているけど今年の春は確かに気候がおかしい。

春の期間だけ、どこかに行きたいと意欲が出る。家の外に出たい。でも私が一人で行ける場所は京王線と小田急線以外では限られているので、結局映画館へ出かけるのがせいぜいだ。あと動物園と美術展くらい。芝居を観ろよと言われそうだが、芝居なんか自分が創ったもの以外はあんまり好きじゃない。(ひぇ〜、大バッシングを浴びそうだ)

でもさ、芝居の公演て(当たり前だけど)予約しなくちゃいけないから面倒だよね。映画と違ってふらっと行けないもの。ネットの予約画面を開いただけでげんなりして「やめよう」と思う。いかんいかん、こんなこと書いたら予約をしてくださる玉組のお客さんに失礼だ。ごめんなさい。

たぶん私が特別めんどくさがり屋さんなのだと思う。つーか特別予約画面が嫌いな人に違いない。そういえばトレーニングスタジオでも、私が予約フォームをガン無視なのでしょっちゅう文句を言われている。

「なんで俺が(予約入力を)やらなくちゃいけないんだよ」

まったくそのとおりである。

 

映画といえば初めて『太陽がいっぱい』を観た。前から観たいと思っていたのだが、なにしろネットを駆使することのない私に古い映画のリバイバル上映の情報は届かず、やっと念願を果たしたの感である。イタリアが舞台のフランス語で喋る作品だ。

ラスト間際のシーン、「太陽がいっぱいだ」の台詞に感動してしまった。声は出さなかったが思わずオオッてな感じに息を吸い込んだね。タイトルを台詞から取っているとはちっとも知らなかった。やっぱり「情景描写」で表現された「気持ち」は胸に響くわ。

『太陽〜』は、二枚目俳優アラン・ドロンのアイドル映画だと思っていたらとんだ大間違いなのであった。

楽しかった。ピカレスクロマンが好きである。

 

あと、『プラド美術館展』に行った。

羽生ノートでもよく「私にはこんな高尚な趣味がありましてよ」ばかりに美術展の話を書いているが、実は絵に造詣が深いわけでは全然ない。ばれていると思うけど、造詣はかなり浅い。水深5僂らいだ。

私が上野の美術館にちょいちょい行くのはミーハーな心持ちからである。

「美術の教科書に出ていたあの絵が今私の目の前に! 本物だーっ! ナマで観ている!」

伊勢丹の近くで芸能人見かけたときの感想とほぼ一緒である。

今回の目的はベラスケスの描いた『フェリペ四世』。前から「変な顔の王様だなあ」と興味津々だったのだ。

やっぱり行って良かった。フェリペ四世は確かに変な顔だったけど優しそうだった。

私が王様や王妃様の肖像画に心惹かれるのは、そこによく知られた物語があるからだと思う。たとえばフェリペ四世の一族には脈々と続いた血族結婚の弊害があるとかね。そんな物語に胸打たれる。

造詣とはまったく関係が無い。

 

さあ、次はどこへ行こう。

| 羽生まゆみ | - | 23:22 | - | -
NASに帰ろう

毎晩「世界卓球」を楽しく見ていた。やっぱりダメだったか。中国はすごいね。

前々日みなさんご存知のとおりの騒ぎが起こり、抗議をしない日本卓球協会の悪口をここにたっぷり書いていたところだったのだが、しかし選手たちの美しい戦いぶりを見ていたらばかばかしくなってやめた。

選手達に引き比べて、最近羽生ノートにうっぷん晴らしばっか書いている自分がつくづく恥ずかしくなってしまったよ。

とは言え、少しだけ遠回しに書いておく。

誇り高きテニスの国際試合でこんなことはありえないということだ。デビスカップの準々決勝で二つの国がいきなり「戦いたくないから合同チームで」なんて言うわけがない。デ杯100年の歴史なればこそ、である。

(このくらいにしておこう。遠回しすぎていたらごめんなさい。)

 

踊りたい。

で、来月からNASに復帰しようと思う。『サンタクロース〜』の稽古に入るときに休会届を出して以来今日に至っているから、あっという間に8ヶ月も休んでしまった。

たまーにジェクサー新宿へ行ったりしたのだが、なんか恐ろしいところで結局馴染めなかった。

規模の大きいフィットネスクラブは更衣室が苦手である。テキパキ効率よく着替えるということが私にはできないので、左右後ろの皆さんに多大なご迷惑をかける。なんやかやで1度の着替えで30回くらい「ごめんなさい」を言うことになる。

何も悪いことはしていないときも謝る。あとから来た人が隣りのロッカーを開けただけで「ごめんなさい」と謝ってしまうのだ。私が居るせいでロッカーが開けにくくてごめんね、という気持ちになるのである。完全に気持ちで負けている。

急げ急げと気持ちがせくのでつらい。洋服やリュックを狭いロッカーにぎゅうぎゅう押し込みながら、毎回泣きそうになっていた。なんとか押し込めたとたん、「あ、シューズ出すのを忘れてた」なんてことになる。マジ涙ぐむね。

ダンス系スタジオレッスンがまたつらい。一応新人なので遠慮して2列目で踊るのだが、最前列のオバサマたちがめっちゃ怖いのだ。踊りながら「ヒューゥ」とか「フーゥ」とか叫ぶし、先だってなんかむこうが私にぶつかっておきながら「ちゃんと歩いて!」と私のせいにされた。びっくりした。ここは午前八時、京王線の新宿駅ホームかっ。

「あんたのリズムが正しかったら私とぶつかんないんだよっ」と言い返してやりたかったが、テキパキ踊るのに忙しくてそんなヒマはなかった。(着替えはテキパキできないが踊りはテキパキできる。)

そう、最前列のオバサマ方のリズムはビミョーにずれている。なぜか0.5カウント、手も足も早めに飛び出る。

 

あ、またうっぷん晴らししちゃった。

| 羽生まゆみ | - | 00:12 | - | -
つながる愛

そっかあ、麻理枝は関ジャニすばるくんの脱退にも心を痛めていたのね。不謹慎ながらちょびっと笑った。ジャニヲタ族の方々は特定のグループだけではなく、ジャニーズそのもののファンなのだ。気持ちはわかる。かつてスモジョ族だった私が藤島部屋(後の二子山部屋)全員の力士を応援していたのと同じであろう。

ちなみに現在私は相撲ファンではないが、時々眦沈酩屋のHPを開けて、力士の皆さまの近況を気にかけてはいる。だからこのたび白鷹山がめでたく十両に上がったことも知っている。

眦沈酩屋は、藤島部屋で最初に関取になったお相撲さん関脇安芸乃島の部屋である。つまり今は亡き大関貴乃花(元藤島親方)に注ぐ私の愛が安芸乃島へとつながり、安芸乃島が興した眦沈酩屋を愛し、そこに所属する力士たち(輝や竜電や白鷹山)に対する愛へと続くのだ。

麻理枝もジャニー喜多川さんを愛しているのね、きっと。

 

大型連休とはいえ私には変わり映えのない日々である。Ericoにお茶でもしないかとメールしたら、連休は忙しいとの返信。

残念ながら私とのお茶が「重たくも嫌でも気分悪くもならない人」がErico以外に思い当たらず、「ま、いっか」と結局一人である。連休に限らずいつも一人なんだけど。じゃあなんか書けよと自らを叱咤激励するが、なーもやる気起こらん。

トレーニングもお休みである。(トレーナーは今日から沖縄に休暇旅行だ。)まあこの機会に私もゆっくり身体を休めよう。4日間も空くのでいくらなんでも筋肉痛とはすっかりサヨナラできるだろう。そして来週からまた頑張る。

なんてことを考えながら道をとぼとぼ歩いていたら、昨年までお世話になっていた整骨院のりらくさんにバッタリ会った。

「羽生さん!」

「あらま。こんにちは」

「お久しぶりです。どうですか? 元気ですか?」

「ううん、あんまり元気じゃない」

と、ここも痛いあそこも痛いと訴える。

「あなたが私の担当に入ってくれなくなったから行くのやめたんだからね」

やっぱりという顔をする。どうやら営業のシステムが変わり、「僕じゃどうしようもないことになって」とのことである。

ではやっぱり行けない。他の人ではダメだ。

私は彼の、施術中しゃべらないところが気に入っていたのだ。集中と真剣さが伝わってくる。

それと一番感動したのは、「絶対に治しますから」と言い切ったところだ。「やる気」は口にするから「やる気」なのである。

いいのだ、頑張ったのなら治せなくても。私が好きなのは「気概」である。

「やります。僕やりますから来てください」

というわけで、いずれ行ってみることにした。こういうことがあると運命論者の私は「神様が行けと言っているのね」と思ってしまうのだ。

 

みなさま、よい連休を。(演劇関係者はかえって忙しいのかもね)

| 羽生まゆみ | - | 18:03 | - | -
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