羽生ノート

羽生一家玉組座長・羽生まゆみが気儘に綴る日々雑感です。
日々折々

エアポと、伸一郎と、矢野さんと、Ericoと、麻理枝とで新年会。

エアポと伸一郎が『サンタクロース〜』の打上げに参加できなかったので、では替わりに新年会をやろうと私が騒いでこうなった。二人が居ない打上げは打上げじゃないもの。公演のひと区切りがつけない。

矢野さんが居たのでちょっと嬉しかった。最近よく会っている。矢野さんとはここ数年、当パン用の写真撮影のときとゲネの舞台写真を撮ってもらうときしか会っていなかったので、最近は人見知りしていたくらいである。人見知りってぶり返すのね。でももう復活した。

打上げのつもりだったが、舞台『サンタクロース〜』はすでに昔のことで話題にもならない。話題はもっぱら、映像『サンタクロース〜』のことと、2.5次元のことであった。2.5次元なんて単語自体、知ったのはここひと月以内である。2.5次元ミュージカル‥‥アニメやゲームを舞台化した作品のことね。

そこで、たとえば私にこういったお芝居のホンが書けるかなあと考えてみたりする。観客は原作のファンであるから、原作に寄れるだけ寄るというのがまず基本である。それから大きな舞台だから「壮大さ」が必要だし、平面(二次元)を立体(三次元)に立ち上げるためには「斬新なアイデア」が要る。

ダメだ。自信ない。壮大さも斬新なアイデアも、私には無縁である。ああ、私はなんてこじんまりしているのでしょう。

 

映像『サンタクロース』も計画は進んでおり、クラウドファンティングが始まったとEricoから連絡がきた。どれどれと開けてみたら「0人」という数字が飛び込んできて思わずのけぞった。大変である。

羽生ノートで宣伝しろと言われていたのを思い出して、今している。

あとはどうしていいのかわからん。誰か私に指示ちょうーだい。

 

電子書籍『23時のブランチ』が1月28日にAmazonから発売なんだって。装丁がメールで送られてきてちょっと感激した。

「本物じゃん。本じゃん」と思った。これは家族友人に自慢できる。

装丁にはAバージョン(赤と黒)とBバージョン(ピンクと金)があって、ガーランドの菅原さんからどっちがいいかと尋ねられたのでAにしてもらった。

ところがあとでだんだん迷いが出てきて、自慢がてら家族に訊いてみた。

「Aにしたけどどう思う?」

考える間もなく、

「Aでよかった。Bはエロエロ小説っぽい」

どひゃーっ! とんでもないことを言う。

まあ言われてみるとたしかにBは女子ターゲットのロマンス小説っぽい香りがしないでもない。

さて、次回は『プリンセスショック』とのこと。楽しみである。

 

トレーニングもちゃんと通っている。ゲロゲロである。

先だってモヒカントレーナーに「この頃私たち喧嘩しなくなったね」とつい口を滑らせたら、「こりゃいかん、喧嘩するの忘れていた」と思い出したらしく、なんだかんだと喧嘩を吹っかけてくる。

このあいだなんか「筋肉痛は?」と訊かれて「ない」と言っただけで怒りに火が着いた。トレーニング中に「少しある」と告白したら「どうして嘘をついた!」と怒り出したのだ。

「だってちょっとだけだったから」

「痛みの程度を訊いているわけじゃないっ。あるかないかを訊いてるんだろ!」

「むかつく」

「むかつくのはこっちのほうだ。こっちは筋肉痛を考えてトレーニングの計画をたててるんだ、バカ!」

「なによっ、バカって」

「バカだからバカだ」

で、険悪な空気のトレーニングになる。

帰るときも向こうは口をきかないし、私も怒ってドアをバンッ! と閉めちゃったりするのである。

あー楽し。

 

上記、最近の日常を並べてみた。けっこう忙しい。

あと、伊坂幸太郎を読んでいる。ずんばはもう4ヶ月休んでいる。書は3月に昇段試験を受ける。ブックオフで『進撃の巨人』を3巻買ってきた。テニスの全豪で大坂を追いかけている。

大坂は本当に可愛いお嬢さんだ。胸がきゅんとなる。

 

| 羽生まゆみ | - | 23:44 | - | -
懇々と

年末、匡人とやっと電話がつながった。

先にこっちから電話したのだが匡人は出ず、やっぱりダメかーぁとあきらめかけていたところへ、着信相手非表示の電話がかかってきた。いつもならこんな電話は無視するところだが、虫の知らせで慌てて出てみたら匡人であった。慌てていたので怒りの準備ができておらず、思わず挨拶しかけたがなんとかこらえた。

他人に懇々と説教するのは久しぶりである。私にもう、他人にお説教する元気はない。説教なんかしても自分が傷つくだけでバカバカしい。

しかし匡人は別だ。懇々と、懇々と、言葉を尽くした。懇々の「懇」は懇切丁寧の懇である。見本みたいな「懇々」であった。

たぶん匡人はこの世で私が最もたくさん説教した人間だと思う。知り合ってから別れるまで、芝居のダメ出しより、人としての途を説くことの方が多かったくらいだ。そして別れた今も、まだ「人たる者」を説かねばならない。なんてこった。

しかしはっきり言って、私のお説教に対しては匡人の方がEricoなんぞよりよほど素直だ。

匡人は「羽生さんの言っていることはわかる」と言う。

Ericoは「羽生さんの言っていることはわかるけどナントカカントカ」と言う。

もっともここが、男と女の違いなのかもしれない。娘の方が息子より母親には素直でないと聞く。

ま、いいの。初代主演のカズくんは、そもそも私の言っていることをちっともわかっていなかったから。懇切丁寧に物の道理を教えていても、途中からわけのわからない大喧嘩に発展していた。言葉が通じないと戦争になるしかないのね。

話が逸れた。匡人である。

懇々とお説教もしたが、激しく叱りもした。

「Ericoの浴衣を騙して取り上げておきながら、仲介に入った私に逆ギレメールを送ってくるとはどういう了見だ」

ぐうの音も出ないだろうと思っていたら、「そんなメールしたかなあ」と、オトボケ大作戦であった。ふん、私のスマホには、無礼千万な文章がきっちり保護をかけられて残っているぞ。一生残しておくつもりだ。

それから私のメールに、この羽生さんのメールに、大恩人である羽生まゆみさんのメールに、ブロック設定をかけたことについて厳しく追求した。

「よくまあそんな無礼千万なことができるよね。あなた、自分の立場をよーく考えてみ?」

「知らん。羽生さんの方が変な設定したんやろ」

これもオトボケ大作戦であった。

 

とにもかくにも、この電話でEricoに浴衣を返すことは約束させた。

「すぐに宅配便で送るのよ。Ericoは着払いでいいって言ってるから」

「わかった。Ericoの住所、あとでメールしておいて」

「ダメ! 今探すから待ってて。一度電話切るとまた面倒になって返さないかもしれない」

Ericoの住所はもちろん、忘れたかもしれないと思って本名まで教えてやった。ローマ字で送って万が一届かなかったら困る。一分の隙も与えない覚悟であった。

「エリコの漢字がわからなかったら平仮名で書いておけばいいから」

「そんなん知ってるわ。ヨムや」

「違う。ゴンベンに永久の永」

「だからヨムやん。歌を詠むのヨム」

しまった、そのとおりである。電話の向こうで匡人の勝ち誇った笑い声が聞こえた。

そして翌日、念押しのメールをしておいた。

「まさかとは思うけど、ちゃんと送ってくれたよね」

ところがメールといっしょに、なぜか「ただ今運転中」のラインスタンプを送ってしまったのだ。大失態である。この最も緊張感が必要なときに、こんなオトボケたスタンプをペッタンコするとは。匡人の再びの勝ち誇り笑顔が想像できた。

案の定の返信がきた。

「運転中ならアクセルとブレーキ踏み間違えてコンビニに突っ込んでよ。笑ってあげるから。ちなみに『詠む』ですから。覚えておきなさい」

 

地獄に堕ちろ。

| 羽生まゆみ | - | 03:39 | - | -
23時のブランチ

このお正月はダラダラお料理したりテレビ観たりしながら、合間に『23時のブランチ』に手を入れていた。

どうして今ごろそんなことをしていたかというと、電子書籍出版をすることになったからである。ガーランドの菅原さん(10/7羽生ノート「劇団ピンクノイズ」参照)が勧めてくれて、お任せする。

 

いやあ、懐かしかった。びっくりしたのは笑えるホンだということだ。笑えるということをすっかり忘れていた。マジメな執事樹助と、おとぼけた志賀家の面々とのやりとりが可笑しかった。あまりにも久々に読み返したので、もはや自分で書いたホンという気がしなくてフツーに楽しんでしまった。

『23時のブランチ』を知らない人たちのために少しストーリーを説明してみる。

舞台は吸血鬼の姉弟(十子と一騎)と執事(樹助)が棲む古城のサンルーム(ムーンルーム)。吸血鬼達はもう長いこと生き血を吸っておらず、このままでは近く塵になってしまうという生と死の瀬戸際状態である。そこに自殺志願の一家が迷い込んでくるところから物語は始まる。一家にも姉弟(短大生の萩子と高三の峠)が居る。

結末を言っちゃうと、一騎は志賀家の姉弟の曾祖父だったのである。一騎の妻であり姉弟の曾祖母である美和子は、曾孫達を心配して麓の村まで来ている。『23時のブランチ』は私には珍しい恋愛ドラマだ。

萩子「恋をしているのね、サー」

一騎「少年のように。あの人が近くに居る。手を伸ばせば届くところに。昨日あの人が麓の村の居ると知った時から、僕は恋に身を焦がしている。苦しいよ、萩子」

青年吸血鬼と90歳の美和子。美しいね。

 

自画自賛になるが、キャラクターが良くて感心した。ストーリーを引っぱるのは吸血鬼の一騎と志賀家の姉弟だが、脇キャラがとてもよく考えられていて感心した。たとえば2人のコウモリの精。空彦の方は現在落語家になっている池田悟朗が演じた。

ゴローは自分のブログでグダグダ自己卑下的なことを書いているし、自己卑下を飲み会でのネタにして笑いを取っているがとんでもない。あの役なら私の気合いが入って当然である。誰が演じたって怒鳴られる運命だ。

空彦は麓の村に居る美和子に会っているただ一人のキャラである。指輪と伝言を預かって帰ってくる。なんて美味しい役なんだ。

空彦「そうだ一騎、伝言があった」

一騎「伝言?」

空彦「愛していると」

一騎「‥‥」

空彦「伝えたよ。じゃあね」

 

なんだかまた、観ていない人には面白くも何ともない文章を書いてしまった。この頃自己満的ブログになっていていかん。

まあ今日は電子書籍になるよというご報告ということでお許し下さい。いったいこんなもん誰が買うんじゃと思うが、EricoがPCに眠らせておいても仕方ないと言うから。公演が終わった12月の終わり頃、ガーランドさんと契約した。ハンコ、押した。今後なにか問題が起こったら「事務所に訊いてくれる?」と言うつもりだ。いっぺん言ってみたかったから楽しみだ。

事務所‥‥良い響きである。

| 羽生まゆみ | - | 03:20 | - | -
2018

明けましておめでとうございます。

ここを読んでくださっている皆さんが、健康でお幸せな2018年を過ごせますように。

 

今年は年賀状を書かなかった。やっぱり12月に公演を打つととても無理だね。こういうところが私のダメなところだ。

こんな私なのに、クリスマスや年明けには何人かの役者から挨拶の電話やラインがきた。ありがたいね。もちろん挨拶を寄越した役者はちゃんと帳面につけておき、次回作品の台詞の数に反映される。

昨年は終わってみれば良い年だった。気鬱の中で始まった2017年だったが、だんだんと心穏やかな日々になり、最後は『サンタクロース〜』の公演できれいにしめることができた。新しい役者との出会いがあり、古い役者や古いスタッフとの再会があった。主演俳優との別れは大打撃だが、今はあまり深く考えたくない。それを考えるのはまだ先でいい。

芝居以外では、ご指導いただいてきた書の先生との別れがあり、私を見捨てたトレーナーとの再会があった。

別れと、出会いと、再会と。すべては運命だと、運命論者の私は思っている。

今年、芝居の公演はまだ決まっていない。しかし悲観はしていない。これもまた、運命である。

 

掲示板に書いたように『サンタクロース〜』を映像にするという企画が進んでいる。楽しみだ。

私はあんまり出しゃばらいない方がいいと思っていたら、

「格好つけている場合じゃない」

Ericoに叱られた。

羽生ノートをガンガン更新してお客さんをつなぎ止めておけと言う。

羽生ノートでつなぎ止めておけるのかわからないけれど、ここにあーだこーだ書くのは私の楽しみでもあるから、もちろん書いていくよ。

 

本年もよろしくお願いいたします。

まずは年頭のご挨拶まで。

| 羽生まゆみ | - | 16:49 | - | -
インパクトドライバー

舞台というのは想像もしていないことが起こるものである。装置のドアノブが取れちゃったことなど、役者時代を含めてこれまでいっぺんもなかった。びっくりだ。「ドアノブ取れちゃった事件」に遭遇した三日目マチネのお客様が、幸運だったのか不運だったのか難しいところである。「つまんねーなーァ」と寝そうになっていたお客さんにとっては、目の覚める大喜びの事件だったとは思う。

どのように対処するか劇団の真価が問われるところだが、はっきり言ってひどかった。スマートに対処したとはとても言い難い。

しかしこれは役者たちを責められない。なにしろモノはドアノブだったのだ。役者たちは舞台に登場できなくなったのである。これはビビる。落ち着けと言っても無理であろう。

最初の異変は三場だった。鹿乃子の登場シーンである。佳美が舞台に出てこなかったのだ。上手のドアがガタガタ音をたてている。どうやら佳美が押したり引いたりしているらしい。しかしドアは開かない。佳美の恐怖を想像して、私は客席で固まったね。

すると夏生が助けに行った。舞台側から引っぱると‥‥‥開いた! 袖側からは開けられないのだが舞台側は開けられるらしい。えらいぞ優太っ、と感心するのに忙しくて、そのときドアノブが取れたことに私は気づかなかった。

というわけでこれは後で聞いた話なのだが、このとき優太は取れたドアノブを袖へ放り込んだらしい。これは正しい判断だった。つまりドアノブが袖に転がっていたことで、舞台上で起こっている「大変なこと」に、舞台裏が気づけたからである。

袖に転がっているドアノブを発見したのは研である。

「こんなところにドアノブが?」

研にドアノブを見せられた舞監イナゲマンの心臓が一瞬止まったのは間違いない。

鹿乃子が登場できたので舞台上の芝居は進行している。次の登場は雪夜である。そしてやっぱり登場できなかった。舞台上の子供ら三人がそろって助けに行った。しかし開かない。そりゃそうだ、その時点ですでにドアノブは無い。どうやって開けたのかわからないが、なんか小さな穴を指であーしたとかこーしたとか言っていた。とにかくどーにかこーにかドアは開き、蒼白な顔の研が登場してきた。私は気絶しそうだった。

次の登場は八歩である。これは下手からだから問題ない。下手にドアは無い。

なんと雅紀はインパクトドライバーとドアノブを手に登場してきた。

おおっ雅紀! 修理するのか! すばらしい! 

感激して損した。雅紀がインパクトなんぞ使えないことを私はすっかり忘れていた。立て込みなんぞ大嫌いで、仕込みは車の運転しか役に立たない。違うドライバーだ。案の定、手が震えたのかネジを落として、それはどこかに転がってしまった。私はそこで気絶することにした。なのでバトンタッチした研がドアノブをくっつけた瞬間を私は見ていない。ごめん、研。

 

舞監から正しい指示が飛んだのだろう、暗転中の出ハケは無事だったようだ。四場の明かりがついたとき、オシャレしたアダルトチームは気取ってソファに集まっていた。ひとまずホッとする。

ドアノブはくっついていたが、開閉ができるのかどうか私にはわからなかった。それは夏生と鹿乃子の登場シーンでわかった。夏生がドアをドンドン叩きながら、「開けてーっ、開けてーっ」と叫んだからである。私は再び気絶したくなった。舞台側から八歩がドアを開けたとたん、夏生と鹿乃子がものすごい勢いで飛び出してきた。

「まるでニワトリ小屋から解き放たれたニワトリのようだった」

あとで雅紀が言っていた。

困ったのが純一演じる卓次である。

「待て待て! 気安く入るんじゃない。ノックをして返事を待つというのが礼儀というものだ」

の台詞が言えなくなってしまったのだ。だってノックしちゃったんだもん。

そこで純一はどもりながらこう言った。

「ノ、ノックして入ってきて、え、えらいぞ」

告白すると、私は笑った。これが笑わずにいられようか。Ericoもあとで「あれは危なかった」と言っていた。歯を食いしばって笑いをこらえたらしい。

今度困ったのは夏生と鹿乃子の方である。だって「幽霊に礼儀を期待しないで」と反抗しなければならないのに「礼儀正しいぞ」とほめられちゃったんだもん。これは雅紀が二人の台詞をすっ飛ばして自分の台詞でつないだ。やれやれである。

 

そんなこんなの大騒ぎであった。この朝私は前日の失態(台詞まっ白事件)について大激怒の稽古をつけたばかりだったのだが、そんなことがどこかに吹き飛んでしまう事件だった。台詞がまっ白になったとき周りの役者がどうフォローするかはさんざん教えてきたが、ドアノブがとれたらどうするかなんて教えていなかった。

なので事件のあと初めて指示を出した。

「こんど同じことが起こったら、千歳が当たり前のように入ってきて当たり前のように修理をして当たり前のように出て行け。その間舞台上の役者たちは何事もなかったかのように芝居を続けていろ。アドリブは禁止」

「そりゃ無理だろ」とEricoは思ったらしいが、私は大マジメの本気だった。

 

インパクトドライバーを手に登場する千歳を見たいと期待したが、楽日までついにその機会は訪れなかった。どんなにかっこよかっただろう。少し、残念だった。

| 羽生まゆみ | - | 00:30 | - | -
謝辞

打上げを終えて、朝6時には家へたどり着いた。

新宿駅で、小田急線がまだ動いていなかった雅紀が京王線の改札口まで送ってくれた。

「雅紀さんがまだこっち見てますよ」

佳美の言葉に振り返ると、確かに雅紀がこちらを見ていた。この時の光景を、雅紀の疲れた笑みを、私はこの先ずっと忘れないのではないかと思う。

 

『サンタクロース〜』は曰くつきの作品である。

平成15年、劇場まで押さえていた次回公演がいきなり中止になった。主演俳優が劇団員に根回しして、私不在の劇団ミーティングで決定したのである。どうやら役者たちは劇場(六本木アトリエフォンティーヌ)が気に入らなかったらしい。すでにプロローグを書き終えていた私の悲しみと怒りは大きかった。私はそのまま書き続けた。玉組では打たず、劇団外の役者を集めて羽生プロデュースで上演し、私を裏切った役者達に復讐してやる決意だった。私はものすごく心が狭いのだ。

しかし結局、劇団で打った。新宿サンモールスタジオから「10日間のロングラン公演を打たないか」という打診があったからである。サンモールスタジオで10日打つなら、堂々と玉組の看板を掲げて打ちたいと思った。

翌平成16年6月の『いななきの森』(中野ザ・ポケット)を挟んで、同年12月に『サンタクロース〜』(新宿サンモールスタジオ)を上演した。そして千秋楽を終えた劇場で、「いつか必ず再演する」と宣言してEricoを泣かせたのは、DMの案内文に書いたとおりである。

稽古場からひどかった。役者の降板があり、降板すると脅迫され、配役に失敗し、主演との関係もよくなかった。私は稽古場で荒れに荒れた。

与えられた条件のなかで力は尽くした。失敗作だったとは思わない。たくさんのお客様にほめてもいただいた。

それでも‥‥‥それでも、悔いは残った。

誰のせいでもない。怒りで燃え上がっていた私自身のせいだと、今ではわかっている。

というわけで今回は、満を持しての公演だったのである。あれから13年の月日が必要だったわけだ。そして今、やっと悪夢から目覚めた。頑張った役者たちには心から感謝したい。悪夢の初演を塗り替えてくれてありがとう。

というわけで、迷ったが今回の謝辞は役者たちに贈ることにした。

役者に礼を述べるなんてルール違反だから、入力途中で指が腐るんじゃないかという危惧があるが、頑張る。

 

まず、なんと言っても奥野優太をほめておきたい。

頑張った。新人はたいがい私のダメにへこたれる。優太だってへこたれたはずだが、彼は私の前で決してへこたれた様子を見せなかった。新人がへこたれてくると、そして「無理だ」と見極めると、たいがい私は「まとめの作業」に入る。できることだけをやらせて、残りは周りの役者にこっそり芝居をつけてシーンを乗り切るのだ。しかし今回ばかりはそんなごまかしをやるわけにはいかなかった。夏生はこの物語の芯である。私はリスクを背負ってでも諦めるわけにはいかなかったのである。

そしてなんと、優太は突然化けた。芝居をするようになったのは11月の終わり頃、5日間の通し稽古に入る1日か2日前のことだった。奇跡のようだった。

本番の台詞で好きだったのは、「大丈夫さ、おまえなら」かな。稽古場で千本ノックしたよねえ。できなかったよねえ。「台詞カットする」と脅したよねえ。カットしなくて良かった。私もどこかの男子に「おまえ」って呼ばれたいと思った。

 

まさか佳美がこんなに頼れる女優に成長するとは。佳美に感謝するというより佳美を紹介してくれた、お友達のみっちゃんにありがとうである。

負けず嫌いなので、そこを刺激するのがチョー面白い。だいたい麻理枝とのシーンで多いのだが、「こういうふうにやって」とダメを出して二人ができないときは、「元に戻す。これまでどおり」と言うことにしている。すると佳美の負けず嫌いに火が着く。顔が、ウインっ! となるのだ。私は笑いを噛み殺すのに必死だし、雅紀やEricoは「あ〜あ、また羽生さんが遊んでる」という顔をする。翌日、「あの、解消してきたので見てもらっていいですか」と二人でやってくる。私は内心ニンマリするが顔には出さない。あー楽し。

「八歩はバイオリンを弾くの?」と「ごめんなさい」が好き。他にも好きな台詞や上手いシーンは山とある。ありすぎて書ききれない。佳美の上手さをひと晩じゅう喋れる。

佳美っ、ほめすぎたけど調子に乗んなよっ!

 

麻理枝。仕上がるのが遅すぎる。麻理枝が稽古場でもっと早く芝居するようになれば、麻理枝自身も、また私のホン書きも違う可能性が拡がる。前回も、前々回も、前々々回も、前々々々回も同じ事を言っている。

次の稽古場で、今の麻理枝でスタートできればすばらしいことになるだろうが、でもきっとまた振り出しに戻っているに違いない。私は双六ゲームやってんじゃないぞっ。

しかし麻理枝の良いところはへこたれないところだ。役者たちはそれぞれがそれぞれである。ある日突然化ける者もいれば、一歩一歩化けていく者もいる。なんとか私が生きているうちに麻理枝を化かしておきたいものだ。化けた麻理枝を、私自身が見たい。本番、優太や佳美と生き生き芝居していた麻理枝を、稽古場から見たいと願う。

エピローグ、「ねえ、小鳥」という鹿乃子の台詞に「え?」と振り返る小鳥が好きだった。「ああ麻理枝、芝居してるな」と思う瞬間だった。

 

研は今回の成長株だ。つーか、成長して現れた。大人になったと感じたのは私だけではなかったようで、KAZUHOやエアポからも同じ感想を聞いた。芝居も大人になっていたが、早替えの介錯から転換の段取り、取れたドアノブの処理まで、八面六臂の活躍だった。

ヤングチームとのシーンがある。バイオリンを前に緊張している子供達とのやり取りだ。稽古が始まったばかりの頃、私は研の芝居にダメを出したのだが、研はダメどおりにやらなかった。自身の考えた芝居にこだわりがあるように見えたので、私はそのまま様子を見ることにした。結果、そこは私の最も好きなシーンの一つになった。

研のこだわりはもしかしたら私の勘違いだったのかもしれない。でも少なくとも、私はそこで研を信用したのだ。なぜ信用したかというと、研が稽古の早い段階から芝居をしていたからだ。役者が稽古場でぐずぐずしていてはいかんのだ。信用と不信用はそこで分かれる。

というわけで子供達とのシーン、「おまえら、何やってる?」が好き。

研、ありがとう。野枝子役(雪夜の女優版)の女優が見つからなくて幸運だった。やっぱり私には演劇の神様がついていると思った。

 

今回の『サンタクロース〜』が初演を凌いだとすれば、もっとも大きな功労者はトミーだと、実は私は思っている。

告白すると、『サンタクロース〜』のホンで唯一心配だったのが、専制国家エピソードだった。初演の際に唐突感を覚えたからである。なーんかウソ臭い。しかし今回、唐突感はまるでなかった。プロローグのサンタクロース(殺された異国のバイオリニスト)にリアリティがあったからだと思っている。

初演のサンタはいかにも若すぎた。「年の功」の深みを、「年の功」のお手本を、トミーは見せてくれた。真摯に芝居を続けてきたゆえの「年の功」である。

いっちゃん最初の台詞、すっかり五人組になっている「マジ?」が好きだった。あと、トミーの本物のお髭が好き。

旧友トミーに心からの感謝を。

 

千歳。二日目に大トチリをやって、激怒した私は客より先に劇場を出て、家に帰ってしまった。翌日は朝から怒鳴りまくり投げまくりの稽古で、久々に劇場で暴れた。そのせいで公演が終わってから今日までずっと千歳のことを考えている。私は千歳が、なぜか女優達の次に可愛いのだ。ぐだぐだ千歳のことを考えていたから今日まで謝辞が書けなかった。羽生ノートが更新されなかったのは千歳のせいである。

ビックリ仰天なのは千歳の評判が良いことだ。あんな大ポカをやったくせになんてことだ。今回の温太は、千歳の才能である「色気」が上手に醸し出たのだろう。筋トレの効果が一番出ていたのも千歳で、スタイルがシュッとしたせいで衣装がとてもよく似合っていた。登場シーンは、私も毎回ハッとなったくらいである。

それにしても千歳は強くなった。私のダメに、ついにくじけなかった。なのでプッシュアップもくじけず続けてくれることを願う。

好きだった台詞は「八歩もどうぞ。少年も。いっぱいあるから」かな。

千歳、ありがとう。そして、ごめん。「雅兄ィのためじゃない。俺たちは羽生さんのために集まっているんだ」という、打上げの席での嘆きに対して。

 

初演の大きな悔いの一つが卓次のキャスティングだったから、卓次トラウマを昇華させてくれた純一には心からありがとうが言いたい。胸ときめく卓次だった。

13年間、胸が痛くなるほど卓次のことを考えた。卓次をちゃんと舞台の上で見たかった。ホンを書いても目の前にそれが立ち上がらなかったら、私にとっては何の意味もない。私は劇作家になんかなりたくない。立ち上げてなんぼの、私は芝居のホン書きなのだ。

ラストの台詞は別扱いとして置いておく。今回私が好きだったのは、プロローグの「俺?」と、二場の「気を付けた方がいいぞ」である。それと稽古場で増えた「赤い」もだな。あと100回くらい純一の卓次が見たい。

そうそう、私の役者の一人、田川ちかと終演後のロビーでばったり会った。

「じゅんじゅんは玉組に出たときだけかっこいい」

今回の作品でもらったすべての感想の中で、いや、これまでの作品全部を合わせても、最も嬉しい褒め言葉だった。こんなに気持ちの良かったことはない。

 

愛する雅紀。と書いただけで涙が浮かんでくる。クールに別れると決めていたのになかなかそうはいかない。未練がましい女に、しがみつく女に、かっこ悪い女になりたくない。

八歩を、詩人にしてくれてありがとう。まさか「書く作業」を舞台の上で見せてもらえるとは予想していなかった。まるで明治の文豪のように、文机の上に原稿用紙を広げて八歩は、万年筆で、青いインクで詩を書いた。

雅紀との仕事を、『サンタクロース〜』で〆ることができて良かった。私にもう、思い残すことはない。あなたのおかげで私は悔いのない芝居人生を送ることができた。感謝している。

心にひっかかるのはたった一つだけ。雅紀という主演を得たことで私は良い仕事をすることができたが、はたして雅紀にとってはどうだったのだろうと考える。私は雅紀にとって良い演出家だったのだろうか。

しかし今は考えまい。考えると泣けるばかりだ。

最も好きな台詞は「ケンタにしよう。チキンフィレサンド」である。ごめん、私が諦めるのが早かった。もっと粘るべきだった。

でも雅紀、私はあなたが喋った今回の台詞を全部、全部決して忘れない。

私の主演俳優に心からの感謝を。その圧倒的な「才能」と「努力」への敬意とともに。

 

Ericoへの感謝はたったひとつだ。けれどそれは、他へ捧げる100個の感謝より大きい。

Erico、帰ってきてくれてありがとう。

 

今回もまた、多くのスタッフたちのお世話になった。

照明/松本伸一郎、音響/坂田ひろの&松丸恵美、舞台監督/稲毛健一郎、舞監助手/エアポート、舞台美術/向井登子。長い長い付き合いの彼らへの愛は役者らへのそれに勝るとも劣らない。私の芝居はあなた方の才能あってこそである。こうべを垂れて、私のスタッフに愛と感謝を捧げる。その才能と、心意気と、私への愛に対して。

名前をあげて感謝しなければならない方々はたくさんだ。今回は本来こっちが感謝してほしい役者に言わないでもいいありがとうの字数を割き、おかげでスタッフ全員の名前を記すことが出来ない。心からお詫び申し上げたい。あなた方の献身に甘えて、私は劇場で至福の時を過ごせているのだ。ありがとう。

 

ご来場いただいたお客様に心からのお礼を申し上げます。

たくさんの方にほめてもいただき、こんなに幸せだった公演の日々はありません。当日パンフなどに書きましたとおり杉山との別れがありましたので、玉組が今後どのようなことになるのか、私自身が闇の中の状態でございます。

けれど元気なうちは私が芝居と離れることなど想像のほかですので、おそらくなにかしらの形で、みんさんに私の拙いお芝居をお届けできるのではないかと考えております。小さな公演になるかもしれませんが、引き続きのご贔屓を賜りたく、謹んでお願い申し上げます。

ご来場、誠にありがとうございました。

 

そして最後に‥‥‥

うっちぃに変わらぬ愛と感謝をこめて。

カレンダー、売り飛ばしちゃってごめんなさい。

でもあのカレンダー、玉組を最も長く深く愛してくれているファンの手元に行っています。『母方のイトコ』から観ている、ミケのことも大好きなファンよ。

うっちぃ、ありがとう。いつかまた会えるといいな。そのときはまた私を抱きしめてね。

| 羽生まゆみ | サンタクロース イン トーキョー | 05:46 | - | -
初日、開く(稽古場日記11)

初日の幕が上がりました。

ご来場の皆さま、本当にありがとうございました。

良い初日だったと、思います。初日のバタバタ感は隠しようもなく客席に伝わってきましたが、それを含めて良い初日でした。

 

さあ、二日目だ。転換稽古するぞ! 

転換をあと10秒ずつ縮める。

ストップウォッチ片手にわめくぞっ。

 

快晴だ。ベランダから富士山が見える。パンッパンッと柏手を打っておいた。

出発!

| 羽生まゆみ | サンタクロース イン トーキョー | 09:13 | - | -
ついに明日、稽古打ち上げ(稽古場日記10)

早かった。あっという間に打ち上がった。

本日は4回目の通し稽古。相変わらず台詞のトチリが多くて少しガッカリした。完璧なものを、結局観せてもらえないまま稽古場での稽古を終えるのだろうか。明日稽古場で観る最後の通しが怖い。ガッカリしたくない。

しかし芝居自体は問題なく面白い。2時間近い芝居だが長さはまったく感じない。昨日も書いたが、お客さんが少ないらしいのが本当に悲しい。今では少なくなった「ストーリー芝居」を、たくさんの人に観てもらいたい。起承転結の妙を、物語の面白さを、楽しんでもらいたい。

丁寧に、丁寧に、創ってきた。手を抜いたところや、曖昧なままやり過ごしたところは微塵もない。そう言い切ることに何の後ろめたさもない。

そして何よりも、隙なく稽古した役者たちの芝居がどんなものであるかを、知ってほしい。

本番でトチることはないので、皆さまご安心を。

 

また今日もチョコレートをひと箱、ぺろっと食べた。これに関しては若干の後ろめたさはある。

稽古帰り、エアポと佳美と三人で寄った喫茶店でピザトーストを食べた。22時半に。ものすごい後ろめたさに現在うちひしがれている。

 

さあ明日、最後の稽古場を楽しみたい。

| 羽生まゆみ | サンタクロース イン トーキョー | 01:53 | - | -
通し稽古(稽古場日記9)

書けなかったなあ今回、羽生ノート。

ほんと、ごめんなさい。体力維持を最優先にしてきたので「何があっても5時間は寝る!」を命題としてきたのだ。

おかげでけっこう元気だ。稽古後「疲れた」という台詞はこれまでで一番たくさん口にしているが、ひと晩寝ればわりあい回復している。「寝る」と同じくらい「食う」も実行した。稽古から帰って夜中にヤキソバほおばったりしている。体力維持どころか身体に悪いのはわかっているが、エネルギー補給したかった。空腹が恐ろしい。体重はちっと増えたが、「減るよりは良い」と自分に言い聞かせている。

しかしタガが外れるとはこのことで、稽古場でお菓子を食べまくっているのはいくらなんでもまずい。今日はポテチを、一枚だけ佳美にお裾分けしただけで残り全部食べた。チョコは誰にもあげずにひと箱食べた。Ericoに「チョコの空箱を写真にとってトレーナーにメールする」と脅された。ダメダメ、蹴られる。

 

通し稽古が始まった。玉組では5日間続く。5回通してから劇場へ入るわけだ。初日を観て、大丈夫だと安心した。アタフタ感丸出しで台詞はとちりまくっていたが、テンポが良かったからね。

二日目、三日目と調子を上げて、すでに今日、不安はまったくない。一時は絶望的にもなったが結局仕上げた。どんなもんだい。

少し前の絶望がウソのようだ。あのときは、いったい何が悪かったのだろうと死ぬほど考えた。私の稽古場指揮が悪かったのだと思った。自分では気づかないうちに、たらたらした稽古場になっていたのだと。

反省して損した。全然私のせいじゃなかった。あー良かった。

 

チケットが売れていないらしい。今日まで訊くのが怖くて訊けなかったのだがそういうことらしい。悲しいなあ。なんでだろうなあ。こんなに手を抜かない芝居を創っているのに。こんなに美しい舞台なのに。美術も照明も、なにもかもが美しい芝居なのに。こんなに自信があるのに。

悲しいなあ。悲しいなあ。なんでだろうなあ。

 

悲しいからもう寝る。

| 羽生まゆみ | サンタクロース イン トーキョー | 00:45 | - | -
神様逃げた?(稽古場日記8)

短くても羽生ノートは書いていくと言ったのに、やっぱり無理だった。当日パンフやDMの原稿書きに追われている間に、とんとご無沙汰になってしまった。いかんなあ。

気付けば2週間後はもう初日ではないか。うっそ! てな感じである。

最近は役者たちに「仕上がるよね?」と尋ねては「大丈夫です」と言わせて安心している。もっとも私にむかって「もしかしたら仕上がらないかも」とか、「う〜ん、ビミョー」などと言える人は居ないだろう。

当然ながら苦労はしている。面白くないのに解決策が浮かばないというシーンがバラバラあって、気が狂いそうになる。何をどうしていいのかわからないのでダメが出せないのだ。

先だっては稽古場に来た照明の松本に「どうしていいのかわからない。私の勘は鈍っている。神様が逃げたのかも」とグチって、「羽生さんのそんな弱気な発言初めてきいた」などと笑われた。

 

そして昨日の稽古。そんなダメシーンの一つをやった。

なんだ、私のせいじゃなかった。役者のせいだった。やっぱりそうか。うすうすそうじゃないかとは思っていたのだ。

ダメはどんどん出る。何が悪いのか、どうすればよくなるのか、ぽんぽん見えた。これまで見えなかったのは、役者のテンションが低いせいだったのだ。あー良かった。あやうく自分のせいにするところだった。あぶねェ、あぶねェ。

 

三場のカット作業をすると言ったら稽古場の空気が、ずーんと重たくなってあせった。

これまでもカット作業は必ずあったし、でもみんな、少なくとも表面上は明るく受け入れていたのにどうしたのかしら。早く決断しすぎたのかね。

そういえば稽古前にマックに入ったら、三場メンバーが作戦会議及び練習をしていた。おいおい、マックで稽古かよ。

仕切りを隔てたとなりに私は座っていたのだが、うるさくてかなわない。「静かにしてください」とクレームつけてやった。

みんな、頑張っているのだ。マックで頑張った4時間後にカットではね。でも仕方がない。カットは「いつ実行するか」の問題だけである。どうせやらねばならん。

 

さあ、ラストスパート。

今日も稽古だ。

| 羽生まゆみ | サンタクロース イン トーキョー | 02:53 | - | -
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