羽生ノート

羽生一家玉組座長・羽生まゆみが気儘に綴る日々雑感です。
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羽生ノート規定(体幹トレ日記82)

走った。

スタジオへ入ると、リュウドが今日は走ると言う。気が乗らなかった。前々日からの怒り(5/15付羽生ノート参照)をまだ引っぱっていて、走ると言われて「やった。走るぞーォ」とホイホイついて行く気にはなれないのである。

まさかとは思うがランが楽しくてご機嫌が治ってしまう可能性だってある。それは困る。今日いっぱいくらいはジメジメしておかないとしめしがつかない。私の怒りがちょっとやそっとで治っちゃまずいのだ。

ちょっとやそっとで治ってしまった。

つーか走る前から楽しくなり、

「ラン用の上着持ってこなかった〜ァ。外、寒いかなあ」

なんて甘えた台詞をべろんべろん吐いて後悔したがもう遅い。ウキウキしているのがバレバレである。

で、ホイホイついて行った。

 

すばらしい1時間だった。走りながら、1時間では足りないくらいいろんなことを話した。リュウドの目的はそれだったからである。

走り始めてすぐ、リュウドは言った。

「今日どうして走ることにしたかわかります?」

私はすぐさま答えた。

「(ゴールデンウィークの間に)私がデブになったから」

リュウドは笑いながら言った。

「それもある」

では何だろう。きっと前々日のことだと思った。私のバクハツはすでに耳に入っているはずだし、何があったのか詳細を訊き出そうという魂胆か。

そうではなかった。リュウドの方から口を切った話題は、いずれリュウドと話をしなくてはならないと思いつつ切り出せなかった、私にとっては大問題の案件で、このひと月あまりずっと私の胸を塞いでいたのである。どうせ言い出せないであろう私を助けるために、リュウドは自分の方から切り出したのかもしれなかった。

(ごめんなさい。この件は私とリュウドだけではなく他の人も係わっているので、現段階で具体的にここへ書くことができない。これは「思わせぶりなことは書かない」という羽生ノート規定に違反するが、どうか勘弁願いたい。近いうちに解禁になったら書く)

リュウドの言葉の数々は私を感動させた。若いのになんて大人なんだろうと思った。私が彼の年のとき、たとえば同じ状況にあったとして、私に相手の気持ちをおもんばかる優しさと、相手の気持ちを楽にしてやろうという気遣いがあっただろうかと考える。

私は恥ずかしいよ。若い頃も今も、私が考えるのはいつも自分のことばっかだ。

私も今日に至る経緯と気持ちを正直に話した。事実としてあったことや自分の気持ちを含めて、私自身をよく見せるための嘘はつかなかったと断言できる。相手に納得してもらうためには「嘘をつかない」ことだと知っている。嘘が相手を傷つけることも。

私は知っている。納得させるための嘘で相手を納得させることはできないのだ。

 

これ以上はまたの機会に譲る。このまま書いても規定違反の「思わせぶり」が続くばかりだ。

リュウドとはこの他にもいろんなことを話したよ。なにしろ走りながらだから大変なのである。リュウドはともかく、こっちはハアハア息切れ状態である。歩道橋を駆け上がった。それでも喋っていた。リュウドも喋った。お互いずーっと喋っていた。8km分喋った。

トレーニングのことはもちろん恋の話やなんかも。若いのだから会員に恋をしてしまうこともあるだろうなんて話をね。その場合どうあるべきか、またその時、立派な女の子ならわきまえているであろう礼節について。

若いし顔も性格もいいし100km走れるから、今現在、礼節を心得た素敵な恋人が居ないわけがない。

なのにしらじらしく言う。

「恋かあ。いいなあ、恋したいなあ」

私はものすごく小さい声で言った。

「私はダメだよ。無理」

リュウドは返事をしなかった。

聞こえなかったのか、聞こえないふりをしたのかはわからなかった。

 

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