羽生ノート

羽生一家玉組座長・羽生まゆみが気儘に綴る日々雑感です。
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押す(体幹トレ日記84)

トレーニング中に脱いだシューズのことをすっかり忘れて、そのまま帰り支度をしてしまった。

ロビーへ戻ると、アキが今日はシューズをスタジオに置いておいていいと言う。そして、トレーナー達のシューズがずらりと干してある窓辺の一角に私のシューズも並べられた。うふっ、なんだかトレーナーの仲間になったみたい。プロだわ。

平等好きなアキだが、なぜかシューズだけは特別扱いしてくれる。昨年、トレーニングのあとそのまま北陸旅行へ出発したことがあるのだが、その時もシューズを預かってくれた。

ウェアはともかく靴を持っていくのはつらい。私にしては珍しく勇気を出して頼んでみた。

「預かってもらえない?」

小さな声でお願いしたのは、むこうでトレーニングをしているヒロに聞かれたら困るからである。絶対「ダメ!」と怒られる。

アキは「いいっすよ」と自分のロッカーに入れてくれた。助かった。

で、お礼に福井の恐竜博物館でなんとかザウルスのお人形を買ってきてあげた。まわりはなんでアキにだけお土産があるのか不審に思っただろうし、アキ自身も靴のことなんぞ忘れて不審の表情だったが、まあそんなわけであったのだ。旅行中、たびたび靴のことを思い出しては、私の靴のせいでアキのロッカーがとんでもない臭いになっていたらどうしようと心配したものだ。

 

「重たい重たい」と文句言いながら重たいもの持つのが好き。今日もきつかったけど、重たいもの持たせてもらえたので楽しかった。12圓離戰觀織瀬鵐戰2個を両手にぶら下げて走り回った。アキが「もっと早くっ」と私の背中を押すし、ちらっと鏡を見たらあまりのかっこ悪さに笑ってしまった。ネコに追いかけられるニワトリだ。

アキに「押される」のが好きである。

私にはご機嫌が悪くなることがたまにある。(トレーナー達はそれを「不貞腐れ」と表現して私を批判するが、私はこれまで不貞腐れたことなんぞいっぺんもない。考え事をしているだけだ。)とにかくそんな時、私は固まる。一点を見詰めたままテコでも動かなくなってしまうのだ。「瞑想」だの「凝固」だのと悪口言われる状態である。

ある凝固時、アキが静かに言った。

「僕のトレーニングが嫌なんですか?」

私は黙っていた。

するとアキは静かに私を床方面へ押した。それは静かだったけれど抗えない強さがあって、私は難なく四つん這いになってしまったよ。それから何ごともなかったかのようにストレッチが始まった。

懐かしい思い出だ。アキのトレーニングが嫌だったことなどいっぺんもない。そういう問題じゃないのだ。感謝している。たくさんのことを静かに、丁寧に、教わってきた。

アキとロビーで話すひとときが好きだ。いろんなことを教えてくれる。GOTやALPやHDLやTRXのことやなんかをね。

あ、それから「カモン!」と「レッツゴー!」も好き。発音きれいだし、これ聞くと、わくっとやる気が起こる。

 

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