羽生ノート

羽生一家玉組座長・羽生まゆみが気儘に綴る日々雑感です。
<< 浴衣にまつわるひどい出来事 | main | 『新婚未亡人・一つ屋根の下で親子丼』 >>
浴衣にまつわるひどい出来事

匡人には私の気持ちをしたためた長いラインを送った。いまだ既読はついていない。「逆切れ大作戦」の次は「ガン無視大作戦」に決めたらしい。これがお歳暮もらってもいいくらい面倒みてきた私への態度である。ひどいもんだ。

私が匡人メールの文章で激怒したのは、「じゃんくさい」という無礼な言葉でも、また文章全体に流れる無礼な空気でも無礼な言い回しでもなく、実は「線香の一本でもあげたってくれたか」である。これは文章の脈絡からすればEricoに対するものであるが、私もあげていないので私に言われたも同じである。

そもそも「線香を上げていない」→「つまりお父さんに思い入れがない」→「だから浴衣は返さなくていい」とはならないのである。

こんなバカな理屈が通るとはまさか匡人も思っていないだろう。思っていないのにこんなことを言うのは、「オトンの死」や「オカンの精神状態」と同じである。「痛いところ」を突いた気でいるのである。

悪いが私は痛くも痒くもない。だって匡人、はっきり言うが、あなたのお父さんにお線香をあげる義理など、私には微塵もないからである。

それはEricoも同じである。赤の他人の私達を、線香を上げなかったと言って責めるとは、いったいあんた何様のつもりだ。どういう思い上がりだ。

それでも匡人、あなたが本気で私に線香を上げてほしいと望むなら、私は喜んで京都でも滋賀でも行っただろう。来週にだって行く。

でも匡人、あなた本気で私にお線香を上げさせたいわけじゃないよね? 

 

ここに何度も書いているが、そもそも私は「正義」や「人権」や「綺麗事(線香はここに入る)」をふりかざして喧嘩相手を黙らそうとする輩が大嫌いである。我慢ならん。

お父さんが亡くなったのは気の毒なことではあるけれど、相手を黙らすのにそれを使うのは大人のやることではないし、卑怯だとも思う。申し訳ないが、今回の件にお父さんの死は関係ない。どんな事情があっても、誰かの所有物を騙して自分のものにしたらそれは詐欺だし、泥棒である。それが社会のルールだし、社会のルールである前に人としてのルールである。

匡人、ここはひとまずいったん浴衣をEricoに返して、その上であらためてEricoに浴衣を譲ってほしいと頼め。あなたの事情が納得のいくものであるならEricoだってむげに断ったりしないだろうし、なんなら私が口添えしてもよい。

形見などというわけのわからないウソは言うな。本心を聞きたい。あなたの事情がバカげたものであっても本心なら、人は納得したりもする。特にEricoはお人好しだからね、あなたに浴衣を渡す可能性は充分にある。

私が言いたいのは、礼節を守れということだ。こんな騙すようなやり方で人の物を取り上げ、そのあげく中に入った私に逆ギレするとは筋違いも甚だしい。

「今迄着れただけでも満足してくれ」とはなんて言いぐさだ。こんなヤクザか悪ガキが使うような捨て台詞で私へのメールを終わらせるとはどういう了見か。もはや私の与り知らぬ世界である。そんな世界に匡人は生きているということか。

 

それでもまだ、匡人を信じたい。浴衣を送ってくると信じたい。私が好きだった「羽生さん、ごめんなさい」をもう一度聞きたいと願う。

あなたが浴衣を送ってこようが無視しようが、いずれにしても私達の仲はこれまでである。あなたと再び芝居を創りたいなど、私は二度と思わないだろう。会いたいとも思わない。それでも、最後にEricoに口添えはする。約束は守る。だからとにかく、いったん浴衣をEricoに返せ。

 

それから匡人、私が死んでもお線香はいらんよ。

 

| 羽生まゆみ | - | 23:45 | - | -
スポンサーサイト
| スポンサードリンク | - | 23:45 | - | -
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      
<< December 2017 >>

このページの先頭へ


みんなのブログポータル JUGEM