羽生ノート

羽生一家玉組座長・羽生まゆみが気儘に綴る日々雑感です。
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劇団ピンクノイズ

新しく立ち揚がった劇団Pink Noise(ピンクノイズ)のお手伝いをすることになった。

主催の菅原亜郎くんは『プリンセス・ショック』のさいに知り合った、新進気鋭のプロデュサーである。まずネットでEricoを見つけて関係が復活し、その後私も再会とあいなった。

菅原くんは「大道具他いろいろ」的なスタッフで玉組の公演に参加したのだが、そりゃあもう優秀な青年だった。

私は朝の劇場が好きである。当時は役者より早くコヤに入り、客席でコーヒーを飲みながら舞台セットを眺めるのを日課としていた。『プリンセスショック』のとき、私が眺める朝の舞台には、いつも彼が居た。ナグリを手に、セットをチェックしていたのだ。壊れている箇所はないか、釘の頭は飛び出ていないかってね。何度も階段を上がったり降りたりしていた姿を印象深く覚えている。

彼の名前も顔も実は忘れていたのだが、その朝の光景はなにかにつけ思い出していた。だからEricoから菅原くんの話が出た時、間髪入れず「覚えているよ」と言うことができたのである。

再会した瞬間、顔も思い出した。12年ぶりに会った青年は良い顔をしていて、この12年、彼は良い人生を送ってきたのだとわかって嬉しかった。この日、新宿のタイ料理レストランでご馳走になった。これも嬉しかった。私にご馳走してくれる年下男子はとんとおらんけんね。急に話が変わるけど、これは私のおおいなる不満で、「年下だからって遠慮することはない! たまにはご馳走しろ!」とわめきたい。

 

私がどれだけお役に立てるのかわからない。私はただ一方的に、若い役者たちと仕事ができるのが嬉しいだけだ。

今月、初顔合わせを兼ねて稽古をする。『オバケのイヴイヴ』をテキストにしようと思って直しを入れた。このホンを読むと、私が今どれだけややこしいホンを書いているかよくわかる。反省せねばと反省した。

イヴイヴは単純でわかりやすい。キャラの描き方といい、構成といい、芝居のホンの「基本」が詰まった作品だわと、苦笑しつつそう思った。稽古するからにはもちろん上演を狙っている。稽古だけなんて面白くもなんともないじゃん。いずれ菅原くんの顔色を伺いながら談判せねばね。今はまだムリ。人見知り真っ最中だから。あと50回会えば談判できそうな気がする。

 

そしてもちろん新作を書かねば! なにしろ20歳から34歳までの男優4人が所属劇団員である。私の腕がボキボキカタカタ鳴りまくっていることは、玉組と私を知る大勢のみなさんが、「はいはい。でしょうね」とうなずくところであろう。

私が仲間に加わったのは、ピンクノイズが「劇団」だからだ。「その場限りでバイバイよ集団」ではないからだ。私自身が劇団と一緒に成長できる可能性があるからだ。

どのようなかかわり方になるのかまだ輪郭がはっきりしていないが、私は私のできること、つまり「ホンを書いて役者に稽古をつける」をただやるのみである。そこから次の展開が拓けてくるだろう。

 

まずは、役者たちと馴染みたい。役者たちが私と気安く喋ってくれるといいな。

 

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