羽生ノート

羽生一家玉組座長・羽生まゆみが気儘に綴る日々雑感です。
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雅紀、私を取り扱う(稽古場日記7)

昨日は役者が疲れ満載のヨレヨレ芝居をしており、私はちょー不機嫌であった。

皆身体のキレが悪いし、顔もゲロ〜ォとなっていた。特にEricoなんぞ急激にやつれてトカゲ女の顔だったし。わしゃわしゃした付け睫毛だけが元気だった。あー怖い。

こんな情けない状態で稽古を続けても仕方がない。芝居は永遠に完成しないだろうとイライラしていたら、本日はまあまあの出来だった。Ericoの顔もいくらか回復していた。

 

役者たちより30分遅れて稽古場入りすると、すでに稽古が始まっていた。役者たちで話し合いながら、大騒ぎシーンの段取りをつけていたようだ。

雅紀がおはようの挨拶もそこそこに、

「すみません、もう少しやらせてください」

私は頷く。

「いいよ」

なかなか気合いの入った稽古で、私は口を挟まずながめていた。

役者それぞれが意見を出し合いながらシーンを創っていく。大昔の玉組ではあまり見なかった光景である。こういった違いは、主演の気質の違いだと私は思っている。主演は芝居が上手けりゃそれでいいというわけにはいかないのである。

雅紀は玉組歴代の主演の中で、最も立派にチームを引っぱる。私の取り扱いも一番上手い。

 

帰りの電車に乗る間際、雅紀が私に話があると言う。

「いやだ」と私は言った。どうせ悪い話だ。

「まあ、まゆみさんにとっては悪い話だとは思いますけど‥‥‥」

「聞きたくない」

「じゃあ明日にしますか」

雅紀らしいすっとぼけた台詞である。明日に延ばせば良い話になるならそうするが、悪い話は悪い話のままである。

「気になって眠れないでしょーよ。いったい何なの?」

「明日どこやりますか」

「2場」

「実はケンケンが遅刻します」

「‥‥‥」

私がバクハツする前に雅紀は急いで言った。

「2場やりましょう。ケンが退場したところから」

これが作戦なのかなんだかわからないのだが、雅紀の真面目な顔のすっとぼけに私はいつも負けてしまうのである。

すでに怒りは半減していたが、せめてもの抵抗はとりあえずした。

「2場やんない。どこやるかわからん。私の気分次第」

苦笑する雅紀の顔があった。

で、結局今日は2場をやった。上記に書いたように役者たちで2場の稽古をしていたから仕方ないではないか。

 

さあ、明日の稽古は8時間ぶっ続けの長丁場だ。

というわけでもう寝る。おやすみ。

| 羽生まゆみ | サンタクロース イン トーキョー | 10:57 | - | -
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