羽生ノート

羽生一家玉組座長・羽生まゆみが気儘に綴る日々雑感です。
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役者を見に行く

映像『サンタクロース〜』のグループラインを読んでいると何が何だかわからずとっても楽しい。撮影に向ってガシガシ打合せが行われているのだが、私にはさっぱりちんぷんかんぷんで割って入る隙がない。

芝居の場でもそうだが、スタッフや役者たちが打合せをしている姿が大好きだ。

 

なんて呑気なことを書いていたら叱られるかも。

別のことで私も打合せをした。相手は劇団Pink Noiseの代表、菅原プロデューサーだ。電話で1時間半話した。たいしたものだね、彼は。玉組を揚げるとき、彼のようなプロデユーサーが居ればよかったのに。そうしたらもう少しマシな劇団になっていたかもしれない。

私にとってのプロデューサーとは、端的に言えば「道をつけてくれる人」なのだと思う。私は次の曲がり角までしか見ていない。そこまでは必死に走る。でもそのあと右へ曲がるか左へ曲がるかを決めていないのだ。菅原さんは次の次の次の次までどっちに曲がるか決めている。そして3つ先の曲がり角を右へ曲がるためには、今どのような走り方をすればいいのかを考える。

将棋のように、先の為に今の一手がある。

 

若くない私には時間がないから、曲がり角の向こうどころか、曲がり角まで走り切れるかどうかも自信がない。短い距離で勝負をしなくてはいけないのに、新しいことをやる勇気や度胸が私には無い。

年齢を言い訳にしているが、元々そういう性格でもある。弱っちいのだ。

菅原さんの考える旗揚げ公演は、私が想像していた旗揚げ公演とは少し様相が違う。

「さあ旗揚げだーっ! 良い作品創って観客を仰天させるぞっ。みんな、私についてこい!」

というのではないのだ。

なのでPink Noiseの忘年会で「ついてこい!」なんて意気揚々と叫んじゃって少し後悔している。恥ずかしい。

Pink Noiseの旗揚げ公演は旗揚げ公演自体が目的ではなく、劇団を大きくする為の最初の一手だ。作戦として「ネット配信」が行われる。私にはイメージできない世界なのでとても心配である。

 

というわけで役者を見に行った。私の創作の源はいつでも役者だ。役者を見れば不安も和らぐ。

写真撮影をしていると聞いたのでそこへ行った。ひとりで決意してひとりで知らない場所へ行くことなどめったにない。どういう風の吹き回しなんだろう? と自分で自分に少し笑う。

京太郎と遠麻が居た。短い時間だったが楽しく見学した。撮影の現場は好きだ。玉組の撮影会では矢野さんの背後からチャチャ入れまくりの私だが、さすがにおとなしく見ていた。騒ぎたくなった時もぐっとこらえた。距離を、考えなくてはならぬ。

役者を見ていれば物語が湧いてくるはずだ。私の頭の中で、ふと耕生と京太郎と遠麻が動く。それはまだわずかだけれど、なにかがわくっと動く。いつもの感触だ。

 

これよ、これこれ、と思う。

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