羽生ノート

羽生一家玉組座長・羽生まゆみが気儘に綴る日々雑感です。
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『覇王伝』の役者

Ericoから電話があった。なんと、大熊誠一郎とお茶をしているという。

「すぐ行く」

クマは『覇王伝』で知り合った役者である。カラミの一人として参加した。私の場合男優は顔の良い順にお気に入りになっていくので、その定義でいくとクマは第1位であった。

あの時のカラミメンバーは見た目も剣の腕も演技力も高レベルだったので、お気に入り満載だった。その中の1番なのだからたいしたものである。

お気に入りだったから『サンタクロースイントーキョー』の初演で夏生役をやるはずだった。さあこれから本格的にダメ出しだという頃になって降板した。(私のせいじゃないぞ。バカ匡人のせいに違いない。)

というわけで、初演の「悔い」の一つがそれである。あの時クマとイサムのコンビで『サンタクロース〜』をやっていたらどんな作品になっていただろうと思わないではいられなかった。『サンタクロース〜』のことを考えるたびに繰り返し思っていた。

 

久方ぶりに会ったクマはたくましくなっていた。約13年振りの再会。あの頃は少しひ弱な雰囲気があったが、そんなものは微塵もなかった。

そして当たり前だが大人にもなっていた。

私は恐る恐る「抱きしめていい?」と訊いた。

一瞬の間を置いてから、クマは自分の方から歩み出て私を優しく抱きしめてくれた。ああ、大人だと思った。これよこれこれ、男子はこうでなくっちゃ。大人になったのね、クマ。

演劇は今も続けている。作・演出だと言う。役者もやっている。すばらしい。

『覇王伝』出演者との再会が続いている。千歳もゴローもクマも、刀を手に舞台を颯爽と駆け抜けていた。この三人は私がずっと後悔を抱えていた役者たちだったので、生きているうちに再会が叶ってよかった。

後悔を抱えている役者は他にも居る。再会、できたらいいけど無理だろうな。

 

『サンタクロース〜』といえば、捨てるはずだったツリーを再びしまいこんだ。昨日のことだ。多摩市の粗大ゴミ係への電話をためらっているうちに5ヶ月も出しっぱなしになっていた。粗大ゴミ係への電話なんて1分で終わるのに、「電話をかける」という行為がどうしてもためわれる。なぜこんな簡単なことができないのか。頭か心に何かしら病があるに違いない。

ツリーを捨てられなかったもう一つの理由は、これが二宮まちゃ嬢の思い出に繋がるからかもしれない。公演のためにまちゃが確保したツリーなのだ。最近用事があってEricoからまちゃに連絡を取ってもらった。私のお願いをまちゃは快く了解してくれた。そんなこともあって、この頃よくまちゃのことを思い出す。

まちゃも後悔組の一人である。そして『覇王伝』の出演者だ。

舞台上に設けられたあの恐ろしく急な階段を、這うようによじ登っていた姿を思い出して泣きそうになる。

 

| 羽生まゆみ | - | 23:20 | - | -
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