羽生ノート

羽生一家玉組座長・羽生まゆみが気儘に綴る日々雑感です。
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転生

オウムの死刑確定者全員が処刑された。なんだかぽわんと虚無がおそってくるな。私は被害者でも関係者でもないのにこれだから、被害者遺族の心持ちは推して知るべしである。

私は主義とは関係なく、つまり死刑廃止論がどーたらこーたらとは関係なく、麻原以外は無期懲役でよいのではないかと思ってきた。(新実と土谷と岡崎は少しぶれるが。むつかしい。)

頭のおかしい詐欺師ジジイの道連れになって死ななければならなかった若いもん(今は50代のオジサンたちになってしまったけれど)が気の毒で仕方ない。麻原にマインドコントロールや洗脳されなければ犯罪とは無縁だったであろう、むしろ心の純粋な若者達だったのだ。

 

もっとも例外は新実と岡崎で、彼らはオウムじゃなくてもなーんかやらかしたような気がする。私の勝手な憶測だけど。

新実は殺人を楽しむサディストなんじゃないかと私には思えるし、岡崎はそもそもマインドコントロール下におかれていたのかと疑っている。(岡崎は坂元一家殺人をネタに麻原を恐喝して、800万くらい巻き上げたからね。1000万要求したのだが麻原が値切った。小さい、小さすぎる! 何をやっておるのだと力が抜ける。)

 

このたびの処刑に関してはいろんなことが言われている。

私がひっかかるのは、「事件の真相が解明されないまま全員が死刑になった。これで真相は永久に闇に葬られた」といった論調である。

真相は解明されている。この長い時間をかけた裁判で解明されていない真相はない。地下鉄サリンも、松本サリンも、坂本一家殺人も、落田さん殺人も、動機はすべて明らかになっているし、どういう風に殺されたのかも解明できている。

今回処刑された人たちのうち、麻原、新実、土谷、遠藤、横山以外は、法廷で真摯に証言している。井上なんぞ喋り過ぎていたくらいだ。

証言によって事件の真相もさることながら、犯人たちの心の中も解明できている。

確かに新実、土谷、遠藤、横山はマインドコントロールが最後まで解けなかった。(土谷はあと一歩のところだったらしいが。)それでも彼らの心の中を解明できなかったわけではない。横山以外は真摯とは言い難くともよく喋ってはいる。だからそのバカタレな言動から心の中を推し量ることはできた。

新実や土谷の証言なんぞまったくもって法廷を愚弄したもので、粗悪な人間性がよくわかる。

横山があまり喋らなかったのは、頭がいつもボンヤリしているからで、この人も私にはたいへん気の毒な人の一人である。

遠藤はオウムの中ではエバっていたくせに、裁判では自分を小さく見せようとするなど、性格が卑怯者だ。(遺体引き取りはアレフを指名した。ご両親はどんな気持ちだろう。)

「真相が解明されないまま」などと書いている記者さんは、おおかた裁判の傍聴もしていなければ、たくさん出版されている傍聴記を読んでもいないのだろう。真相が具体的に何を指すのか、自分でもわかっていないまま書いているのだと思う。

『オウム法廷』(降幡賢一)を読むといい。犯罪者となったオウム主要信者の一審が、罪状認否から判決に至るまですべてわかる。法廷でのやり取りはもちろん、冒頭陳述や弁論や判決文等の文章(要旨)を読むことができる。

よく知りもしないくせに「真相が解明されないまま」などと書く人が居て、それを信じてしまう世間がある。こうして世論が作られるのはオウムに限ったことではなく、恐いと思う。

 

処刑された12人の若者(当時のね)の冥福を祈りたい。

彼らが信じ、信じたゆえに犯罪者となった「転生」というものが本当にあったのかなかったのか、彼らの口から直接聞いてみたい気がする。合掌。

| 羽生まゆみ | - | 00:17 | - | -
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