羽生ノート

羽生一家玉組座長・羽生まゆみが気儘に綴る日々雑感です。
<< 賀正メール(稽古場日記5) | main | 通し稽古(稽古場日記7) >>
ライブハウス(稽古場日記6)

初日一週間前に、公演会場で場当たりができた。これは画期的な出来事である。

今回は乗り打ちなのでなんだかんだの不安でいっぱいだったがこれで安心できた。Spase CUBEさんのご配慮に心から感謝申し上げたい。

一番の不安はやはり「劇場ではない」ということだった。

私はこれまでリアルセットを組まずに芝居を打ったことがほとんどない。芝居の内容と雰囲気から美術のリアルは命題だった。なのでパネルを立てなかったのは劇団を揚げる前の1、2回のみである。(『地下室のダンディ』は立てていないが、新宿モリエールの壁をそのまま使って地下室感を出した。間違いなくリアルであった。)

私は「いつもと違うこと」が苦手だ。役者たちには「勇気を出せ」とわめいているが、自分自身はかなり勇敢さに欠ける。臆病者である。

しかし杞憂だった。親切な方々の活躍で、私はまた憂いなく本番を迎えることができる。(役者の芝居に関してはまだ憂いだらけだが。)

なんだかさ、私はいつも解決策のないまま、こんなんは嫌あんなんは嫌、こんな感じあんな感じ、と言うだけだ。そしたらいつの間にか誰かが解決してくれるのだ。今回の舞台美術も、「床につるつる感があるのは嫌だ」とか「幕芝居は嫌だ」とか、「物置感」だの「ごっちゃり感」だのと繰り返していたらなんとかなっていた。

三脚を利用した芝居も実は心配だった。稽古場に三脚が無いのでパイプ椅子を相手にやっていたからだ。どんなに想像力を働かせてもパイプ椅子はパイプ椅子で三脚には見えない。これも会場で本物の三脚を使って試すことができた。三脚が相手では純一がフェロモンを飛ばすことができないと、早めに確認できてよかった。猛稽古して飛ばせるようにしなくては。

 

KAZUHOのお世話になっている。ライブハウスの仕様がまったくわかっていないので(それ言ったら劇場もだが。しかしそんなことをベテラン演出家の私が告白したらまわりがビックリするのでなるたけ内緒にしている)ぽわんとしていたら、KAZUHOが私の代わりにあれこれいっぱい確認作業をしてくれた。

KAZUHOの気が付くことったらないよ。知っていたけどやっぱりすごい。制作の仕事なんぞ、もう完璧である。激疲れのEricoも、KAZUHOと麻理枝の言うことをヘイヘイ聞いていればなんとかなる。

KAZUHOのおかげでいろいろ覚えた。今度どこかのライブハウスで公演を打つことがあったら下見のときに、

「ツラにあるスピーカー、もう少し低くできない?」

これは絶対に言ってみたいと思っている。

| 羽生まゆみ | シリウス、あるいは犬の星 | 18:04 | - | -
スポンサーサイト
| スポンサードリンク | - | 18:04 | - | -
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031   
<< July 2019 >>

このページの先頭へ


みんなのブログポータル JUGEM