羽生ノート

羽生一家玉組座長・羽生まゆみが気儘に綴る日々雑感です。
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最近のモヤモヤ

トレーニングのあとヘロヘロになった。スタジオを出たあととにかく一番近くの喫茶店へ入った。アイスティにガムシロ2個を放り込んでがぶ飲みして、やっとひと息つく。薬の切れたヤク中である。これよ、これこれ、この感じ。トレーニングのあとはこうでなくっちゃ。

トレーナーのタッキーのことはまだよくわからん。去年まで数年間、北海道の富良野で、友達がやっているメロン農家を手伝っていたとか言うし。私は思わず「富良野にジムはあるの?」と訊いてしまったよ。なにしろ私の頭の中の富良野は『北の国から』だからね。水は山からパイプで引いて、薪でご飯炊いて、キタキツネが普通に歩いているような場所だ。タッキーの筋肉は薪割りとメロン運びで培われたものなのかもしれない。

私には珍しく、なぜかタッキーに人見知りをしていない。1セット終わるたびに2分もインターバルがあるから、そのたびに緊張することなくお喋りしている。キンニクに関係したこともあれば、まったく関係ないこともある。

そんな時間に、ジムでフリーウェイトのコーナーに入っていく勇気が出ないという相談をした。いざバーベルを持ち上げようとして持ち上がらなかったら恥ずかしいとか、バーベルラックの高さ調整の手順がわからなくて恥ずかしいとか、主に「恥ずかしい」が主題であった。

で、ベンチプレスを一人で始めて一人で終了するまでを実施指導してくれた。ラックに掛けるのを失敗した時どうすればよいかなど、とっても参考になった。

さっそくジムで挑戦した。上手にできた。とは言っても、上手にできたのはバーにプレートを装着していない「棒だけ」の状態だったからで、今後「バーにプレートを装着する」という難易度の高い種目に挑戦しなくてはならない。大変である。装着作業の際、ガチャコーン! なんてでっかい音をたてたら恥ずかしくて舌噛みたくなるだろう。

 

早くホンを書き始めたいが、なにしろ役者が決まらないことにはどうしようもない。それでこの頃何をしているかというとテレビを観ている。

Ericoには絶対怒られるな。

「テレビを観ると頭がバカになるって言ってたくせに。劇団員にテレビ禁止令発動したよねっ」

実際ものすごくバカになっている。身をもって証明するとはこのことである。

で、テレビを観ていて最近とっても気になるモヤモヤがある。

それがこれ。「素直にうれしい」

芸能人やスポーツ選手へのインタビューで頻繁に登場するこの台詞が、私にはどうにもこうにも意味不明なのである。「うれしい」に「素直」をくっつける意図が理解できず気持ち悪い。

良く取れば、謙遜の匂いをぼんやり感じる。この頃の芸能人は言葉遣いにおける「謙譲」にヘンテコリンな神経を遣っているので(「させていただく」の多用が一例)、その一派かなと思う。とするとこの「素直にうれしい」は「本当はうれしいなんて大それたことを言ってはいけないのだけれど、ここは思い切って素直な気持ちで言いたいと思います。スミマセン」てことなんだろうか。

しかし「素直」というのはそもそも褒め言葉だから、自分で自分のことを素直と言うのは謙遜どころか高慢も甚だしいところである。第一「うれしい」に大それた感はない。

うーん、わからん。

もう一つ可能性があるのは「率直」の言い間違いである。ホン読みの際も、率直を「スナオ」と読んでしまう役者がけっこう居る。率直という言葉は普段あまり使わないから確かに間違いやすい。

「率直に言ってうれしい」が、この頃の傾向である「言葉の短縮」で「率直にうれしい」となり、率直と素直が混同して「素直にうれしい」となった。という説である。けっこうこっちが当たっているような気がするのだがどうだろう? とにかく気持ち悪くてたまらないので、「素直にうれしい」を使っている人はぜひ言葉の意味(意図)を教えてほしい。モヤモヤを解消したい。

その上で、三振10個取った高校球児17歳にあえて言いたい。「うれしい」の前に「素直に」は必要ない。

 

炎天下の甲子園、汗をきらめかしながらただ「うれしいです」と言えば、ただ言えば、「ああ、なんて素直そうないい子なのだろう」と、大人達の胸はキュンとなるのである。

「素直」というのは、自分じゃない誰かが褒めてくれるときに使用される言葉である。

| 羽生まゆみ | - | 22:43 | - | -
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