羽生ノート

羽生一家玉組座長・羽生まゆみが気儘に綴る日々雑感です。
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プロのお仕事

まーたやっちまった。リュックを電車の棚に置いたまま降りてしまい、なんと15分も気づかなかった。新宿からとことこ歩いていたのだが、地下道から新宿2丁目に上がったところで「へ?」となった。

しかし15分も経過しているとかえって慌てないね。電車はとっくに発車しているから戻る気がしない。そのまま喫茶店に入って休憩することにした。ゆっくり考えよう。

前回やっちまったときはリュックに財布もケイタイも入っていて、文庫本だけ手にして降りた。(当時はまだ脳がテレビにやられていなかったので、電車の中では読書をしていた。テレビ脳になっている現在はスマホでエンタメニュースを観ている。)

あの時はかなり慌てまくった。何もないのに本だけ持っている姿の心細さったらなかった。その本を仕舞う場所もないのだから。

今回は違う。貴重品その他の入った小さな手提げカバンを持っている。お金とスマホがあればなんとかなる。喫茶店に入り、いったいリュックに何が入っていたかを思いだそうとした。ボクシングの練習着一揃いであることはわかっている。

大丈夫。失くせばもったいないけど、歯ぎしりしてまで悔しがるようなウェアは入っていない。ボクシンググローブが入っていたら歯ぎしり度はぐわーんとアップするが、幸いこれはジムのロッカーに置きっぱだ。あー良かった。

落ち着いてスマホ検索。教えてくれた電話番号に電話をした。スマホを使いこなせている私がステキ。見つかるという自信もあった。前回ちゃんと取り戻せたし。

ところがダメだった。全部の駅を調べたが見つからないと言う。ががーん。

私は訊いた。

「じゃあこのあとどうしたらいいでしょう? 時間をおいてまたそちらに電話すればいいですか?」

電話の相手はちょびっと不機嫌だ。

「そうですね、このあと届くこともありますし」

「じゃあそうします」

「・・・・・・」

なーんか感じが悪い。

「あの・・・・・・電話しますね」

ともういっぺん言った。すると、

「今度電話するときは忘れ物センターにしてくれますか」

はい?

「ここは忙しいのでなかなか電話がつながりませんよ」

「あのォ・・・・・・そこはいったいどこですか?」

「新宿駅です」

「・・・・・・」

どこでどう間違ったのかわからん。新宿駅じゃダメなの? でも疲れたからもうどうでもいい。考えたくない。

1時間近く休憩を入れてからやっと忘れ物センターに電話した。どうせ見つからないと思っていたし。

案の定、各駅を調べてくれたがやっぱり見つからなかった。お礼を言って電話を切ろうとしたら、

「乗っていた電車を追いかけてみましょう」

「え?」

新宿駅とは違い、さすがに忘れ物センターは違う。忘れ物に注力している。ちょっとやそっとじゃあきらめないぞ感がひしひしと伝わってきた。

「何時発の電車に乗っていたかわかりますか?」

もちろんだ。それはさっきスマホの『駅探』を使って調べてある。新宿駅さんは訊いてもくれなかったが。

「何両目に乗っていたか覚えていますか?」

おおっ、それも珍しくはっきりしている。

「先頭車両の一番後ろ。リュックは進行方向右側のシルバーシート上の棚に置きました」

「わかりましたっ」

センターさん、「そこまではっきりしているのか!」と感動ひとしおの声音である。やる気満々とみた。

私は電話番号を伝えて結果をまった。

 

ほどなく電話があった。

リュックはあった。新百合ヶ丘で見つけてくれた。プ、プロだ!

私の水色のリュックは小田急線に乗ったまま、あっちへ行きこっちへ戻りを繰り返していたわけだ。

ありがとう、忘れ物センター。困ったときは専門家に助けを求めるのが一番。新宿駅は忙しい。スマホにしっかとセンターの電話番号を登録した。

 

3回目が、たぶんあるから。

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