羽生ノート

羽生一家玉組座長・羽生まゆみが気儘に綴る日々雑感です。
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家では完璧
私の出る幕ないわん、と浮かれていたバチが当たって、日曜日は投げるわ怒鳴るわの大暴れであった。2時間たってふとホンを見たらまだ6ページ目だった。ひえ〜、大変大変。役者の皆さまさぞお疲れだっただろう。上目づかいで役者を窺うと、皆悲愴感漂うお顔で、じとっと私を見ていた。こりゃまずい。
Ericoと麻理枝とタカシのシーンの千本ノックであった。ところが2時間過ぎたあたりで突然雅紀に「うっせーなあ」と言われて驚いた。思わず「ごめん」と謝りそうになったのだが、よく考えたら雅紀の台詞だった。雅紀の最初の台詞は第6ページにある。
「あら雅紀、居たのね」と思った。雅紀を見るのをすっかり忘れていたのである。
「ごめんごめん、そこでゆっくりくつろいでいて。雅紀なんか見るヒマないから」
可哀相に、忘れられたあげくに「雅紀なんか」などと言われてはたまったものではない。なのに怒りもせず、くつろぎもせず、台詞のない6ページを真面目に芝居していた。私も少し反省して、たまには雅紀を見たのであった。
月曜日も同じシーンを稽古した。明日もまたやる。しょっぱなのシーンは大事だからね。

本日はオフ。久しぶりに、本当に久しぶりにタップのお稽古へ。
小学生の女の子と、初めてお会いする妙齢の美女が一緒だった。二人ともとっても上手で、無様な自分がほとほと情けなかったが楽しかった。
二人とも12月の発表会に出演するのだろう、先生に振付をレッスンしてもらっていた。シロートの私が二人の貴重なレッスンの時間を邪魔しているので、「もうホント、どうか私にはおかまいなく」と先生に申し上げたかったくらいである。
「はい、では羽生さん」
えっ! 私もこれまで稽古してきた振付を一人で踊らされてボロボロだった。芝居の稽古場で役者に「勇気が足りないのじゃ!」と怒鳴っているくせに、めっちゃ私勇気がなかった。腰抜けだった。
踊り終わったあと、役者お得意の台詞を私も思わず言っていたね。
「家でやる時は完璧なのに」
妙齢の美女がぷぷっと笑ってくれ、小学生は笑わず(当然である。この冗談が理解できるようになるまであと5年はかかるだろう)、小学生のママは困ったように微笑み、先生は切り返してくれた。
「見てましたよ。羽生さん家じゃ完璧なのに、どうしてスタジオじゃできないんだろうと思いながら見てました」
ステキ、先生。やっぱり先生は私のローラン・プティだわ。
稽古が休みがちであることのお詫びを申し上げ、「やる気がなくなったわけじゃありませんからっ」としっかりアピールして帰ってきた。

ダンスはやっぱりいいな。上手な人を見ているだけでも楽しい。
| 羽生まゆみ | 稽古場日記 | 11:39 | - | -
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