羽生ノート

羽生一家玉組座長・羽生まゆみが気儘に綴る日々雑感です。
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明日観劇予定の方は読まない方が……

残すところあと1ステージ。コヤに入ってしまうとあっという間に千秋楽だ。
予想以上にありがたい感想をいただいてホッとしている。重たい題材なので、受け入れられるかかなり不安ではあったのだ。
感想を聞いている時に、ホンについての質問をよく受ける。つまり、ある「エピソード」をどの段階で思いつくのかという質問である。
これに答えるのはなかなか難しい。私の場合書き始める時にストーリーはほとんどない。箱書きもしない。では何があるかというと「絵」である。つまり断片的に浮かぶ絵をつなぎ合わせているという感じなのだ。
今日も妹のエピソードは最初からあったのかという質問があり、「最初はなかった」と答えたのだが、お墓で寂しげに遊んでいるオバケの少女の絵は早い段階で頭の中にあって、そこに「名前」から妹のエピソードを思いついた。
「最後のドンデンよりよほどびっくりした」と笑いながら言われる例の「動物」エピソードも、主人公が村を出ていくシーンの長台詞を創っている時に、弟が「箱に入った宝物」を振り回している絵が浮かんで創った。「動物」であることは決めていたので、「あーら、いいこと思いついちゃった」てな感じだったのである。やはり「絵」なのである。
今回のホンはまず「稲子」から始まっている。今流行りの農業ガールという絵があって、そこから農村を舞台にすることにした。そして稲子との関係を考えながら、登場人物達のキャラクターを創っていった。

このように私の場合、浮かんだ絵から連想ゲーム状態でストーリーを創っていく。テーマも途中で思いつく。
伏線をいっぱい張っているので最初からストーリーがあるように見えるが、伏線なんぞ「とりあえず書いておいて後で回収」なんて場合もあるのである。全部が最初から「狙って」張っているわけでもないことを、正直に告白しておこう。
トナカイ牧場エピソードなんてその典型で、後で回収しようと思って書いておいたのに最後まで回収できなくて、すでに脱稿し稽古が始まってから「追加」の形で回収部分を突っ込んだ。そんなもんだ。

明日まだ一日残っているのにこんな書き込みしていいのかよくわからないのだけれど、質問に対する回答の説明不足が気になったので。このままアップしますね。
さあ、明日は千秋楽。楽しみたい。

| 羽生まゆみ | 稽古場日記 | 03:41 | - | -
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