羽生ノート

羽生一家玉組座長・羽生まゆみが気儘に綴る日々雑感です。
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ホン読み始まる

いよいよホン読みが始まった。
玉組では初見で一回読むだけ。ホン読みは一切やらない。役者はもっと読みたいようだが私が退屈なのですぐ立ち稽古に入る。しかし今回は永遠にホン読みをしていたい気分である。もちろん台詞が入っていないからである。今はさしずめ執行猶予の身といったところか。来週には牢屋へ入る。
昨日は唯一のソロパートがいきなりカットになった。ガガーン。台詞中の歌だから音程が合っていなくても勢いがあればいいのかと思っていた。失敗した。油断してはいけない。ホン読みを甘く見てはいけないのだ。長年私はホン読みを甘く見てきたのでバチが当たったのだと思う。
そんなわけでまた屈辱を味わった。カットした張本人のウブオ(作家のJ・四柳のこと)は「まゆみのせいじゃない」と優しくフォローしてくれたが、嘘に決まっている。もうこうなったら落ちるところまで落ちてやる。
昨夜は打合せを兼ねて山中・ウブオ(J・四柳)と飲んだ。
「俺たち三人は完全に昔よりヘタクソになっている」
ウブオにバッサリ斬って捨てられた。
ふん、そんなことがあるものか。あなた方二人はどうだか知らないが、少なくとも私は勘さえ取り戻せば、夢のようにすばらしい芝居をするに決まっている。
やりたいアイデアは泉のように湧き出てくる。ホンを書くときにこのくらいアイデアが湧き出たらどんなにすばらしいだろうと思うくらいである。問題はそのアイデアが思ったように表現できないことである。

83年に演じたジャギーを再び演じられる幸福を思っている。男の子のような少女だったジャギーは、かっこいい大人のオバサンになって戻ってきた。
ヒロイン、キャルの台詞に、「アタシの物語の1頁目は、まだ何も描かれていない余白だらけだもん!」というのがある。
あの頃演劇人としてまさに物語の1頁目を描いていた私は、今余白わずかな最終頁を描いているのだと思う。1頁目と最終頁が同じ『STARDUST』であることがなんとも劇的で感動している。
今回の『STARDUST』は、未来を引き受ける者と未来を託していく者の物語である。今回の公演の意義を考えれば、ウブオはとてもふさわしいテーマを選んだように思う。

最終頁を描くことを楽しみたい。

| 羽生まゆみ | スターダスト | 23:58 | - | -
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