羽生ノート

羽生一家玉組座長・羽生まゆみが気儘に綴る日々雑感です。
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思いのほか早く(稽古場日記7)
稽古帰りにエアポとお好み焼を食べていたら、先に帰ったと思っていた雅紀が戻ってきてちょっと驚いた。
お好み焼を食べたかったかったわけではあるまい。食べたかったかもしれないが、こらえてキャベツのサラダを食べていた‥‥私は今夜は食べていいと勧めたのだが。
まあ正解ではある。今夜は勧めても、明日私の気分が変わっているのはあきらかで、もし食べていたら稽古場でボロクソ言われていただろう。
話をしに来たのか。それとも他の役者が誰も付き合わなかったと聞いて気を遣ったのか。主演俳優は背負うものがたくさんで大変なのだ。で、背負ってるものの中で一番重たいのが私である。しかも無駄に重たい。
エアポが居たとはいえ、他の役者ナシで雅紀とご飯を食べるのは初めてである。雅紀に言っておかねばと思っていた話があったのだが、機会は思いのほか早くやってきた。よかった。
雅紀のアゴも思いのほか早く尖ってきた。芝居がからめばストイックである。
「いい作品になると思う。あとは俺がしっかりすれば」
頼もしくて泣きそうになった。この頃すぐ泣きそうになる。
みんな気付いていないと思うが、稽古場ですでに3回くらい泣きそうになった。

ああ幸福だと、お好み焼をつつきながら思う。
この公演が終われば明日死んでもいいと、桜を振り仰ぎながら思う。
今、たった今、役者たちの顔を思い浮かべて泣きそうになる。
 
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