羽生ノート

羽生一家玉組座長・羽生まゆみが気儘に綴る日々雑感です。
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手ぐし(古場日記9)
ひろのさんと伸一郎が早々に稽古場に来てくれたよ。スタッフが動き始めるとだんだんあせってくる。
飲みに行った。楽しかった。伸一郎と話すのはいつも楽しい。役者が騒いでいるのをながめるのも楽しかった。
本日は若いもんシーンでうまくいかなかったところがあったので、タカシやnobがそのことを面白おかしく反省していた。私が絶望に陥っていたことを舞台からしっかり見ていたのだ。それで初めて知ったのだが、稽古をつけていて絶望的になると、私は髪の毛の中に両手を突っ込むらしい。知らんかった。めっちゃわかりやすい演出家じゃん。いかんいかん。
今日も若いもんシーンでそれをやっていたと、タカシが言う。
そのシーンに出ていない千歳も言っていた。
「あ、手ぐし出た! ダメだ、と思った」
手ぐしかよ。
役者を見るのが私の商売だが、役者も私を見ていることを肝に銘じておかねばならぬ。
それにしても、出ていない役者が私を見るのはわかるが、舞台に出ている役者まで私を見ていちゃいかんだろ。油断も隙もない。盗み見しているのはあきらかである。
これからは頭が痒くても掻くこともできない。

役者たちのお喋りをながめながら、私は伸一郎に言った。
「私、めぐまれているよね」
伸一郎はマジ顔で応えた。
「そうですよ。羽生さんはとてもめぐまれてますよ」
そうなのだ。私はめぐまれている。嬉しかった。
| 羽生まゆみ | 狐の姫と詐欺師たち | 01:36 | - | -
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